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こんな時、親友のありがたさが身にしみる。 [日記・雑感]

だいぶ昔、まだ医療機器メーカーの社員だった頃に、私の母親の末期肝ガン闘病記録をホームページに上げていたときがありました。
それは、日本の最高学府とされる大学付属病院に入ったにもかかわらず、旧態然とした縦割り組織で、「癌」という全身をむしばむ病気に対しては、縦割りの「臓器別診療部門」での対応は所詮無理だから、なんとかしろ というようなかなり高圧な(?)内容のホームページでした。 医療現場最前線でバリバリの現役だったこともあって、とにかくこんな事はあってはならない と、日々の治療や、病院対応について異議を唱えていました。 同じような境遇の方々から、結構な反響を頂いていました。

それは、母が亡くなってしばらくして、更新する気力も失せてしまい、自然消滅になりました。

実はその頃、そのホームページを見た中学時代の親友からメールが来ました。 あの時のことは今でも忘れもしません。

中学を卒業してからしばらくは手紙(当時は、「メール」のような近代的な通信方法はありませんでした。 本物の「手紙(メール!)」です)のやりとりが続いていたのですがそれもいつの間にか滞り、その後は連絡も全く取れなくなりました。 当然、お互いがどこで何をしているのか全くわからなくなりました。

その親友は、中学3年間同じクラスで、お互いいろんなところで刺激し合い、刺激を受け合い、お互いを切磋琢磨し合いました。 
彼は当時から読書家で、彼の言動・発想は私にはいつも刺激的で、私もいつの間にか彼に負けじと本をよく読むようになりました。

私は小学校5年~6年の頃にビートルズの洗礼を受けました。 これは衝撃的でした。 聞いたことのない様なかっこいい音楽・・・
中学に入ってからカントリーミュージックが好きになり、そしてすぐにフォークソングの時代がやってきます。
70年代初めです。
 
私は、何がきっかけだったか忘れたのですが吉田拓郎にすっかりはまりました。 秋葉原の石丸電気で初めて親父に買ってもらった、吉田拓郎(当時は「よしだたくろう」でしたね)の「元気です」というLPが、すべての始まりでした。 しばらくして、フォークギターを手にしていました。

yoshida_takuro_genkidesu.jpg
(ひさしぶりにこのLPを取り出してライナーノーツを見ています。 これは今聞いても鋭い演奏、名曲ばかりです。 何しろミュージシャンがすごい。 石川鷹彦は勿論、松任谷正隆のキーボード、特にオルガンのタイミングとセンスはピカイチです。 一曲目「春だったね」のバッキングオルガン、「リンゴ」の出だしのかっこよさ、名曲「旅の宿」「祭りのあと」、「高円寺」の何とも言えない高円寺っぽさ 等々・・・ ぜひ、全曲聞いてみてください。 フォークソングの域を超越しています。 絶対おすすめです) 

私がその親友から色々と刺激を受けたのと同じように、その彼もフォークソングが好きになった。 
なんだか事あるごとに彼と歌っていたような気がします。

そんな彼から突然メールが来たのです。 「はじめまして、○×です。 hidechanさんは、□△中学で一緒だったhidechanさんですか・・・」と。
あの時は本当にうれしかった。 

その後、ぽつぽつとメールのやりとりが続き、お互いが横浜に住んでいること、彼も私も週末はスポーツジム(彼はキックボクシング)に通っていることも知り、そして何年か前に、日曜日のジムの帰りに横浜で待ち合わせ、何十年かぶりに再会し、酒を飲みました。

・・・なんですかね。 前置きが長くなりました。
そんな彼から一昨日、久しぶりにメールをもらいました。

「たまにブログを見ている。 色々と大変そうだ。  時間があったら一杯飲ろう。 俺には何もできないけど、話を聞くくらいならできるから・・・」と。

二つ前のブログで、皆さんから色々とコメントを頂きました。
そこでも書かせていただいたのですが、ここ数週間のやるせない気持ちのはけ口が見つからず、どうしようもなくブログに書いたのがあの記事です。
皆さんに頂いたコメントもとてもうれしかったのです。 

そして、彼からのメール・・・ 

唐突なんだけど、誰かに聞いてもらいたい 話したい と思ったとたんの得も言われぬタイミング
荒れた心の中にスッと入ってくるやさしさ
なんか、今の私の気持ちをすっかり読まれているようで、こう、鳥肌が立つようなあたたかさ、ありがたさ うれしさ 
・・・親友って、これなんだな・・・ と、また何年かぶりに思い知らされました。 

いくつになっても、親友って、いい。 

今日は、これが言いたいが為に、こんなに長くなってしまいました。 

 


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mistta

孤独に耐えることも大事ですが、痛みを分かち合うことも大事ですね。
by mistta (2009-04-25 18:14) 

のろ

本当に苦しんでいるときに、応援してくれるのはうれしいですね。
私は、学生時代の友人と、疎遠になりがちなので、うらやましいな~とも思ってしまいました。
by のろ (2009-04-25 20:52) 

同業者

初めましてです

私は東京葛飾で貴方様と同業のKと申します

中々厳しい状況ですね

私はこの稼業を初めて23年になりますが

今回の不況ほど酷い状況は初めてです

苦しいのはあなただけではありません

たまたま開業されたタイミングが悪かっただけですよ

誰もがまさかこのような大不況になるとは考えてなかったのですから

私のお客様もここ3か月の間に3軒倒産と廃業で

売上が激減でして

恥ずかしい話このままでは今年持つかどうかわからない

そのような状況です

しかし今回より厳しい状況を14年前に経験しているのです

月の売上が半年以上一桁が続き

私も初めての挫折で軽度でしたがうつになってしまい

苦しくて何もかも嫌になった事がありました

ほんの少しですが貴方様のお気持ちわかる気がします

焦っても空回りするばかりなのは分かってても

考えてしまいますよね

脱出方法を・・・

でも貴方様の場合せっかく赤帽の看板があるのですから

新規獲得のチャンスは私よりあると思うのですが?

例えてみれば

貴方はセブンイレブン認知度が高い

私は町の名も無いコンビニです

企業からの信用度は雲泥の差がある事は間違いないでしょう

私が今お付き合いしていただいているお得意様を獲得した方法は

ダイレクトメールをタウンページからランダムに選び

300軒ほどに送付した結果5軒程から問い合わせを頂き

現在もお付き合い頂いているお客様もあります

もちろん私が開業した頃はバブル景気でしたから

現在の状況では難しいかもしれませんし

赤帽さんの場合は同じ組合の方のお客様に送付したら

まずい事になってしまうかもしれませんが

選ぶのはお客様です

私もちょいちょいDM作戦を今でも続けています

先月もまだ一回だけですが新規の企業様からご依頼がありました

ポスティングのチラシはまず無理でしょう

自分の立場で考えてみて下さい

ポストに入っているチラシってろくに見ないで

ごみ箱にポイでしょ

参考にはならないとは思いますが

そんな方法でお客様を獲得できる場合もあるのです

どうか諦めないで下さい!

一番大事なのはこの仕事が好きかどうかです

そしてどんなに苦しくても

笑顔を忘れないで下さい

笑顔の無いところには福は来ません!!!

ちなみに貴方様と私は同じ世代でしょう

私も中学の時拓郎にはまっていましたし

また現在も時間があれば航空祭に出かけ

ブルーを見て興奮していますよ(^-^)

長々偉そうに書いてしまいましたが

どうかお許し下さい

お互い何としても乗り越えましょうよ

今は我慢です

きっと秋頃には少し良くなると信じています

きっと!!!!












by 同業者 (2009-04-25 23:58) 

きゅんぱち

そうだ 元気ですよ、と応えたい♪
なつかしいですね。
懐かしい親友との再会。
ますます成熟すると良いですね。
by きゅんぱち (2009-04-26 00:22) 

hidechan

misttaさん、ありがとうございます。
孤独に耐えるのは、本当に辛いです。 誰かに聞いてもらえれば多少は楽になるのかもしれませんが、今回はそれすらもできない状況が続いてしまいました。 だから、ブログの存在に感謝しました。
こんな時ほど、カネがらみではなく、仕事がらみでもない「本当の親友」の存在は、何よりもありがたいものです。
なかなか、生涯続いての親友は持てないような気がします。 だから余計に、彼の存在の大切さ・ありがたみは、これからも大切にしていきたい と、改めて思い知らされました。
by hidechan (2009-04-26 00:26) 

hidechan

のろさん、ありがとうございます。
こうやって、私のつたないブログをいつも読んでいただいて、コメントを頂ける方々がいてくれる ことにまず心から感謝です。
加えて、仕事・カネとはなんのしがらみもない親友の存在 これはとても大きくて、心の支えになります。
ありがたいことです。
by hidechan (2009-04-26 00:31) 

hidechan

「K」さん、暖かいコメント、ありがとうございます。 感謝いたします。
・・・そうなんですか。 14年前にも今よりも厳しい時代があったのですか・・・
今の仕事が好きか嫌いか と問われれば、本心は自分のスタイルには合っている仕事だと思っているのです。 車を運転することも好きなので、配送は全然苦になりません。
ただ、仕事自体が、相手次第であることが自分のリズムを狂わせてしまっているのです。 これは、「雇用される側」にいる間はいつまでもついて回ることですね。 だから今、自分で仕事をコントロールできる側に立つことを最優先に考えています。
吉田拓郎 はまりましたか・・・ ブルーインパルスもお好きなんですね・・・

こんな調子でその時々の気持ちをこれからも書いていくつもりです。
ぜひ、今後ともお付き合いの程、よろしくお願いいたします。
笑顔を忘れないで・・・ 最近の気力の落ち込みが、このことをできなくしてしまっています。 これが辛いところです。
by hidechan (2009-04-26 00:46) 

hidechan

きゅんぱちさん、ありがとうございます。
吉田拓郎 「元気です」の楽曲ですね。 
これは、アルバム「元気です」には入っていないのですが、「アジアの片隅で」というアルバムに入っている曲です。
親友の存在は、いくつになっても偉大です。
by hidechan (2009-04-26 01:10) 

hidechan

tomooさん、niceありがとうございます。
by hidechan (2009-04-26 01:57) 

大将

困ったとき、やるせない時
色んな場面で声に出してそれらを吐き出したい気持ち
誰かに聞いてもらって何かをして欲しいわけでもなく
壁に向かって話しをするよりも
目が有って、鼻が有って、口が有る
生きた顔に話をしたい
それが友であり、親友なら言葉無くしてもうんうんと心からうなずいてくれる
そういう親友は本当に宝ですね
by 大将 (2009-04-27 12:37) 

hidechan

大将さん、ありがとうございます。
そうなんですね、何かして欲しいわけではなく、こんな時はただいてくれるだけで良い、黙って、二人で静かに飲むだけで良い 
それと、海、たき火を見るだけでも心が落ち着きますね。
やっぱり、ここ数年、全く自然に触れていないことも心が荒れている原因のひとつかもしれません。
by hidechan (2009-04-27 20:23) 

井上酒店

本当に親友って良いですよね。僕にも居ます。彼とは中学からの付き合いですが、ダレにも言えない悩みでも彼には言えます。何かあれば、彼の話も聞くし、僕も話します。きっとこういう関係ってお金では決して買えない宝物なんだと思います。でもそう言う人に出会えない人が殆どです。だからhidechanさんもその親友を大切にして下さいね。一生に1人でも親友が出来たら人生違いますからね。頑張って下さいね。
by 井上酒店 (2009-05-02 23:43) 

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