吉田拓郎 「18時開演」 のこと。 [音楽]
前と同じ記事で何とも言えないのですが、本当にいいライブアルバムなので、皆さんにお伝えしたくてしたくて・・・
前の記事でも書かせていただいたのですが、これは昨年(2009年)7月、東京 有楽町の東京国際フォーラムでのライブアルバムなのですが、中に、五線譜に書かれた拓郎自筆の以下のようなコメントが入っています
「・・・
2009年 たった4本のステージでしたが
幸いなことに その中の1本を収録していました
最初から最後まで聴いてみて、「どこもカットしたくない それでよければ」
という条件で発売を決めました
「そこに居る」気分を 120% 楽しんでください
・・・」
昨年は、最後の全国ツアー(10箇所)がスタートして、この東京のライブが4箇所目、あと6本残っていたのです。
始めの拓郎のMCでも、「・・・ようやく東京が4本目、何とかここまで無事に来られました。
自分の中ではあと6本 あと6本 とかぞえている・・・」と・・・
このアルバム、何がこんなに良いのかなぁ・・・と
まず、音がすばらしくいい。 これはきっと、拓郎といつもずっと一緒のエンジニアのおかげなんでしょうが、ミックスダウンもすばらしく良い感じなのです。
オーディエンスの声とバックの楽器の音、コーラスの声、そして拓郎の声、唄、拓郎の弾くギターの音、ホールの空気感
・・・すべてが奇跡のようなできあがりです。
DVDでも是非出してもらいたい とは思うのですが、きっとこのライブアルバムは、CDだからこんなにすばらしいアルバムになったのかなぁ とも思います。
私たちの世代 音楽好きな方の多くは、昔若い頃(70年代から80年代前半)、ごひいきのバンドがFMでライブをやるときには、カセットデッキやオープンデッキを前にして、ヘッドホンして、ライブの音に集中してデッキの操作をしたものです。
NHK-FM以外だとコマーシャルが入るので、そこでのポーズのタイミングはとぎすまされたものがありました。
音に集中する・・・ このライブアルバムは、まさにそんな気にさせられる、すばらしいアルバムです。
拓郎の息づかい、一言一言を聞き逃すまい・・・ と、だから 何かしながら聞き流す ということができないアルバムです。
全くの私感ですが、「加川良の手紙」で、拓郎が、「・・・ウクレレはあまりうまくないんだけど・・・」といいながらも、昔懐かしいこの唄を歌い始め、その途中で、その頃の時代背景を語ります。
・・・ジーンズのこと、当時の時代背景を語る場面があります。
いわれてみれば、当時のフォークのステータスは、「ジーパン」。
拓郎自身、いまだに「ジーパン」が似合う、かっこいい中年です。
私もそうなりたい・・・
そして次・・・
「風の街」のインストをバックに、拓郎がメンバー紹介をします。
「・・・全国ツアーとしては最後のツアーです。 一緒の仲間達を紹介します・・・」と、メンバー紹介が始まります。
・・・もう、この時点で、私は涙でした・・・
それと、この曲「風の街」・・・これも大好きな曲です。
LPアルバム「明日に向かって走れ」(1976年)の収録曲なんですが、まずこのLPジャケットが、何ともかっこよかった・・・
「風の街」は、当時はまだ行ったこともなかった、原宿や表参道が歌詞にあって、とにかくかっこよかった・・・
それが、大ホールのライブにもかかわらず、昔の小さなライブハウスでのオーディエンスとの会話のような、自然で、一人一人と会話をしているようなすごく距離感の短いやりとり・・・ 拓郎だからこそできる、自然な会話のやりとり・・・ これがまたすごく良い。
広島から東京に出てきた頃の、エレックレコードに所属しての、各地のどさまわりでの出来事・・・地方のレコード店の店頭で、ミカン箱の上で熱唱していた頃の話し・・・もう、聴くだけで泣けてきます・・・
これはかっこいいです!
「襟裳岬」の、森進一の歌い方へのコメント・・・ これは拓郎だからこそのコメント・・・ 爆笑です。
「落陽」は、個人的に、中学生の頃に同じ拓郎のファンである親友とギター弾きながらよく歌っていました。
まだこのCDは聞いたことが無かったのですが
よほど良さそうですね
hidechanさんには言わんとしている事がわかるでしょうが
特に大将は音の良さ=ノイズが少ないとは思っていません
音の良さ=臨場感だと思っています
記事文を読ませていただく限り
その音の良さなんでしょうね
by 大将 (2010-02-07 08:52)
プロのステージは、返しの音が全然違うとスタジオミュージシャンが言っていました。(プロ)
ライヴ行きたいです!!^^;
by ソニックマイヅル (2010-02-07 09:28)
hidechanさんにとって、ホントにいいCDなんですね~(^_^)。
by のろ (2010-02-07 12:48)
大将さん、ありがとうございます。
同じ話題を連続で書くのはちょっと気が引けてしまったのですが、でもこんなにすばらしいCDのライブアルバムは最近なかなか無いような気がして、全くの私感で記事にさせていただきました。
>音の良さ=臨場感だと思っています
逆に、大将さんだからこそ、こんなコメントを頂けて、本当にうれしいです(涙)
まさにその通りで、私は記事で「空気感」と書いたのですが、特にヘッドホンで聴くと、色々な音や声が聞こえて、決して静かなライブではない 更になんといってもER(early refrection:初期反射音)の聞こえ方がすばらしい。
今のデジタル技術を持ってすれば、雑音やオーディエンスのいらない声等は簡単に削除でき、ERもいくらでも細かく設定してエフェクトできるけど、このライブは、それらが隠し味になって、ホールの、ライブの臨場感を見事に再現してくれています。
それと、なんといっても拓郎自身が、とてもリラックスして、(そう思うからかもしれませんが)ちょっと疲れているのかなぁ と思わせるところもあるけど、会場の一人一人と話しをしている。 これは、初期に小さなライブハウスでライブをしてきた人だからこそなしえる観客との接し方だと思うのです。
すばらしいライブアルバムを残してくれて、拓郎ファンの一人としては、心の底から感謝です。
by hidechan (2010-02-07 17:29)
ソニックマイヅルさん、ありがとうございます。
返しの音 これはステージで演奏しているミュージシャンへのモニターバック の事でしょうか・・・ ホール自体の残響音の時間かな?
いずれにしても、ずっと拓郎と寝食を共にして、ツアーもいつも一緒に動いているミキサーエンジニアが居てくれるからこそ、拓郎が目指す「音」を「あ・うん」の呼吸で再現してくれるんでしょうね・・・
それがあったからこそ、このすばらしアルバムができたのだと思います。
私もここ数年、ライブには行けていません。
やはり学生の頃からの追っかけバンドである「カシオペア」も活動停止状態・・・同時期に活動開始したサザンも活動停止・・・ 若い頃から急に活躍すると、やっぱり作曲能力とか、「右脳」の枯渇が早く来てしまうのかなぁ・・・なんて、ここ数年がっかりしっぱなしなのですが、それを考えても、拓郎はすごいなぁ と、改めて思わされます。
by hidechan (2010-02-07 17:48)
のろさん、ご訪問できずですいません・・・
コメントありがとうございます。
はい、何年ぶりかの、「聴かせる」すばらしいライブアルバムです。
こんなすばらしいライブを残してくれた拓郎に心の底から感謝です。
by hidechan (2010-02-07 17:51)
きゅんぱちさん、ご訪問&niceありがとうございます。
ここんところ毎日、このライブをヘッドホンで聴き入っています。
・・・だから、ご訪問できずにいます・・・
by hidechan (2010-02-07 17:53)
hidechanさんのお勧めですから、是非一度聴いてみたいです。
by mistta (2010-02-07 21:09)
misttaさん、ありがとうございます。
好き嫌いがあると思うので、無理強いはしません。
でも、このライブアルバムは、最近では最高の内容だと思います・・・
レンタルでも良いので、是非一度、聴いていただきたいアルバムです。
by hidechan (2010-02-08 00:06)
たかれろさん、ご訪問&niceありがとうございます。
小樽でのボランティア、本当にお疲れ様でした。
by hidechan (2010-02-08 00:08)
tubomiさん、ご訪問&niceありがとうございます。
「フォーク世代」の私にとって、至極の一枚 になりました。
by hidechan (2010-02-12 17:34)