背中に、皮膚線維腫？ （その１）

いつ頃から自覚し始めたのか覚えていないのですが・・・
半年くらい前？　からか、背中の右肩胛骨の横にできたしこりに気が付きました。

10年以上　お付き合いさせていただいているAドクター（本当に、色々な診療科のドクターにご相談できて、助かります・・・）に見てもらったら、
「・・・多分線維腫だね。　気になる？」

私　「普段は全然気にならないんですが、スポーツクラブでマシンに座ると、ちょっと当たるんです・・・」
ドクター　「いずれにしても良性だから心配はないよ。　このまま小さくなることもあるし、少しずつ成長することもある・・・」
私　「取った方がいいですか・・・」
ドクター　「気になるようなら、取った方がいいかもしれないね。　もう少し小さければここで取っちゃうんだけど、ちょっと大きいから、もし出血したときに切除しながら対処できないなぁ・・・　大学紹介するよ・・・」
私　「ありがとうございます。　・・・とりあえずこのまま様子見ます・・・」

・・・と、そのままずっと来たのですが、ちょっとずつ大きくなってきていて、スクーバのときも、
「hidechanさん、しこり　大きくなってんじゃない？」って云われるようになってきた・・・

確かに、かなり当たるようになってきた・・・

で、先週、再度ドクターのところで見てもらって、「先生、やっぱり取っていただきたいです」と申告。

「じゃあ、大学の皮膚科へ紹介状書くから、これを持ってまず初診外来を受けてね。」

ということで、昨日、東京　新橋の　JK大学附属病院　皮膚科　で診察を受けてきました。

患者として大学病院へ行くのは、30年ぶりくらい・・・

在阪時、腰椎椎間板ヘルニアをやってしまったときに、お仕事で担当していた大学病院の麻酔科を受診して、ひどい目に遭いました・・・（もう時効だから、暴露してもいい・・・？）

あれ以来、患者で大学病院へは絶対に行かない　と、自分に言い聞かせていたのに・・・

あの時は腰椎ブロック（座骨神経に触れているあたりに、背骨の間からキシロカインという麻酔薬を直接注射する疼痛管理）をしてもらったのですが、処置室に入ったら、白衣を着た学生がずらっと並んでいて、主治医（助教授）が、私の症状の説明を始めた・・・

で、腰椎ブロックの体位（ベッドに横向きになって、膝を抱えるようにして背中を丸め、お尻を半分くらい出す・・・　何とも情けない体位を、学生にさらさなければならなかった・・・）をして、主治医が手洗いして清潔野を確保し、説明しながらブロック注射をする・・・　
ブロック注射の注射針は非常に太く、痛い。

しかも、処置が終わった直後、
「気分は悪くない？」　って、主治医が聞いてくるのに前後して、気持ち悪くなってきて、

「先生・・・吐きそうです・・・　それと・・・　腰から下が・・・　感覚無いし・・・　重くて動かない・・・　オェッ・・・」

一部始終を学生らも目撃し、その後 主治医が彼らにどんな「言い訳」をしたのか知りませんが、私はそのまま数時間動けず大変な目にあったのです。

キシロカインは、普通のオペにも使用する麻酔薬です。　
ブロック注射にはどのくらいの濃度で使うのか詳しくは知りませんが、
いずれにしても「私には濃すぎた・・・」

だから、大学病院は、よっぽど信頼できるドクターでない限り、
「教材」になるので嫌なのです。

「病院」であって、尚かつ「教育機関」だからしょうがないことなのですが・・・

 

そんな「ネガティブイメージ」が焼き付いている大学病院へ、昨日行ってきました。
初診受付を済ませ、皮膚科外来へ・・・

診察待ちの患者さん、かなり多い。
「今日は初診の患者さんが多いので、ちょっとお待ちいただくことになりますよ・・・」

・・・が、6診まであるから、割と早く進む・・・
外来担当表をなにげに見ると、まあ、当然のように1診が筆頭教授かナンバー2だな・・・

40分くらい待って、持っていった本も読み飽きて、うとうとし始めた頃・・・　
「hidechanさん、1診へお入りください・・・」

「1診は・・・　今日はナンバー2か・・・」

と思いつつ、1診のドアをノックしてがらっと開けると・・・　

悪夢が甦った・・・

それほど広くはない診察室の正面の壁側に、
白衣を着た学生がノート片手にずらっと座って待っている・・・

「（ゲーッ！　・・・勘弁してくれよなぁ・・・）」

と、副部長の前のイスに座る。

「（独り言のように）　hidechanさんは、A先生のお知り合いなんだね・・・」
「・・・・・」
「・・・背中だね。　じゃあ、ちょっと見せて」

と、背中の患部をドクターに診せると・・・

「○×君、大きさを測って」
「タテ4センチ、ヨコ2センチ　です・・・」
「△◇君、写真撮って」
「ハイッ　（と、コンデジで背中を写す）」

学生がテキパキと言われたとおりに忙しく動いている・・・様子（後ろ向きだからわからない）。

それを黙々と、副部長が電カル（電子カルテ）の端末に入力していく・・・

「痛みはある？」
「普段は全くありませんが、ちょっと押されると若干痛みます」

ゴールデンウィーク前までにはバサッと取ってもらえる　とばかり思っていたのですが・・・
それを副部長に控えめに伝えると・・・

「それは無理だねぇ・・・　まず、エコー撮って、その結果を見てからオペ日を決めないと・・・」
「・・・（ゲゲッ！！　エコーなんかいらないのに・・・　これじゃあ、今月中は無理だぁ・・・　シュン・・・）」

副部長、電カルで放射線科の検査空き日を見る・・・

「最短で、5月の10日だね。　それ以降なら大丈夫だよ」

「最短でお願いします。」

「じゃあ、エコーは5月10日の午後　14時半予約入れるよ。・・・」

「結果はすぐ上がってこないから、ムンテラは最短でその翌週・・・」

「・・・（ゲゲゲッ！・・・　何でムンテラまでそんなに時間かかるのかなぁ・・・）・・・　最短でお願いします・・・」

「じゃあ、ムンテラは17日の午前中　10時半から。　この日にオペ日を決めるね。」

「・・・（完全にあきらめムード全開・・・）　（恐る恐る・・・）先生、オペって、泊まり有りですか？」
「・・・ん？　ああ、入院？　多分それは必要ないと思うよ。　でも、ちょっと大きいから、術後しばらくは院内で要観察だね」

「・・・すぐ帰らせてくれないってことか・・・」
「外来オペだろうなぁ・・・　また、学生ら見学で、教材になるのかなぁ・・・　嫌だなぁ・・・」

ということで、
たかが背中のしこりで、大変なことになりそうな予感がし始めた
昨日の報告でした・・・

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コメント 16

こんばんは
私も、ほったらかしにしているしこりが、かなり大きくなって横になると、
あたってものすごく違和感があります。
しこり自体は、中学生くらいからあるのですが、10倍くらいになっています。
最近これ以外にも、しこりを発見し、どうしたものか悩んでいます

by TAKA (2011-04-20 01:41) 

学生がノート片手・・・東京の大学病院を思い出しました・・・^^;汗汗汗
勝手なのですが、実験されているイメージが今でも頭の中にあります。
by ソニックマイヅル (2011-04-20 08:08) 

確かに教育機関なんですよねぇ
大学病院って…
患者としてしか行かないので病院と言うイメージしかないですヨォ
でも、祖母の入院が大学病院
結局はそこで人生の幕を下ろしましたが
なんとも嫌なイメージばかりが残ってしまいました

それにしても、本当に色々な病気があるんですねぇ
それに教授？毒多？も大学病院ともなると
忙しいんですねぇ
大きさもあるだろうけど
教授室でも取れる感覚で読み進めていたら
実際は長引きそう(-_-;)
とりあえず良性とのことなので心配は少ないのでしょうね
すっきりシコリを取って今年のスクーバはさらに楽しく！ですね
by 大将 (2011-04-20 08:21) 

TAKAさん、おはようございます。

>ほったらかしにしているしこりが、かなり大きくなって横になると、
>あたってものすごく違和感があります

・・・中学生の頃から共存（！）されているんなら、悪性ではない　とは思うのですが、できれば一度　きちっとした皮膚科で診てもらって判断された方がいいかもしれませんね・・・
皮膚科のことは私もよくわからないのですが、ずっと良性だったものが、いつの日か突然悪性に変身することもあるそうです・・・

しかも、他の部位にも増殖している　となると、やっぱり一度受診されることをおすすめします。
by hidechan (2011-04-20 09:54) 

ソニックマイヅルさん、おはようございます。

＞実験されているイメージが今でも頭の中にあります

・・・そうなんです。
明らかに、「実習標本」です。
だから嫌なんです・・・

昨日の学生らは、男女混合で7人くらい・・・
で、私が背中を見せている間、一人一人順番に患部を触る・・・

教科書で診るより、実物を触った方が圧倒的に勉強になるのはよくわかるのですが、私はサンプルではなくて、一応「患者」ですからねぇ・・・

嫌ですね・・・本当に。
by hidechan (2011-04-20 10:14) 

大将さん、ありがとうございます。

大学病院って、おおかた医療レベルは割と高くて（低いところも多々あります！！）、「特定機能病院」といって、普通の風邪や擦り傷では、基本的に初診は受け付けない。
全く受け付けない　ということではなく、「高度専門医療」を集中的に施すために、軽い症状はできるだけかかりつけ医に診てもらってね　という仕組みになっています。
だから風邪や擦り傷は、近くの「かかりつけ医」で診てもらって、ちょっと難しい　というときに、紹介状を書いてもらって初めて受診する機関です。

私のお袋も実はSTAGE4（進行性癌・末期）の肝臓癌で、東大附属病院で色々な新しい癌治療を何度も受けたのですが、結果的に全身転移し、ずっと主治医をしていただいていたドクターの「出先病院（関連医療機関）」にベッドを確保していただいて、そこで最期を迎えました。

その時のことは記事に書こう書こう・・・と思いつつ、早3年・・・

当時（もう11年前）の東大病院（現在はどうか知りません）の、最大の弊害は、役所同様の「縦割り医療体制」でした。

医療業界で仕事をしていた私は、何度も主治医にクレームを伝えましたが、どうにもならなかった・・・

内科的治療で入院し、その後、肝切除となり、胆肝膵外科へ転科するときも、情報共有ができておらず初診同様の手続きが必要で、術後はまた内科へ転科・・・　その度に時間のロスがとても多く、非常に不快で、お袋の状態もどんどん悪くなりました。

癌は、原発（元々発症した部位）がどこで、それがどこに転移するか　その部位によって、内科→外科→血液内科→形成→内科（抗ガン剤治療）　等の院内転科を強いられます。
だから、診療科のくくりを超越した「チーム医療」が必要な病気です。

それが「日本の最高学府」とされる当時の東大病院にはありませんでした。


今回は「多分」　良性・・・
実はスクーバのトレーニングの時、タンクを背負うときにも当たって、結構気になってはいたんです・・・。
まあ、海に出るまでにスッキリ取れればいいかなぁ・・・と。
by hidechan (2011-04-20 14:22) 

大学病院・・・、標本は嫌だなぁ。
幸い、というか自分の病気では大学病院で見てもらった記憶は・・・殆ど無いですね。
まあ、父がなくなったのがO病院から移送された大学病院だったので、何度も足を運ぶことはありましたが・・・。
by のろ (2011-04-20 20:47) 

むむむ～　噂には聞いていましたが、やはりそうなんですね＾＾；；
大学病院には、絶対に行かないようにします。。。
by たかれろ (2011-04-20 22:30) 

のろさん、お疲れ様です。
大学病院は予算も大体が潤沢で、先進医療を受けることができる反面、「ドクターの卵」を育てる重要な役割　も担っている。
で、ドクターを育てるためには、豊富な実例所見が必要になるわけです。
だから、かかりつけ医から紹介されて来院した患者さんは、言葉は悪いですが、(私を含め）「格好の学習素材」な訳です。

私はそれを承知で今回　受診しましたが、そんなことを全く知らないで大学病院へ行く患者さんは、きっと驚いてしまうと思います。

知らずに診察室に入った途端、白衣軍団（！）が勢揃いしているのは、あれは絶対によくない。
いくら教育機関だ　といっても、こちらは患者として救いの手を求めていくわけだから、あの体制は、どうにかしてもらいたいですね。
by hidechan (2011-04-20 22:45) 

たかれろさん、お疲れ様です。

・・・多分どこの大学病院でも、これが現実だと思います。

オペ室の中は、もっとすごいことになりますよ・・・

ただ、そんな「弊害（？）」を除けば、やっぱり大学病院は、先進医療を受けることができるし、それぞれの診療科のレベルは、おおかたは「高い」（・・・ということにしておきます・・・便宜上・・・）。

とにかく、難しい病気をしないこと
・・・これに尽きます。
by hidechan (2011-04-20 22:52) 

yangt3さん、お疲れ様です。

・・・ちょっと辛辣な記事になってしまいました。
by hidechan (2011-04-20 22:55) 

dendenmushiさん、おはようございます。
ご訪問&niceありがとうございます。
by hidechan (2011-04-22 10:06) 

今晩は。益々病院嫌いが加速しそうです（笑）。
by mistta (2011-04-22 19:58) 

misttaさん、ありがとうございます。
私も、「大学病院大嫌い」が決定的になりました（爆）
by hidechan (2011-04-24 15:46) 

goingさん、ご訪問&niceありがとうございます。
by hidechan (2011-04-25 19:52) 

narup-4さん、はじめまして。
ご訪問&niceありがとうございます。
今後とも、よろしくお願いします。
by hidechan (2011-05-01 16:59)