原発のこと、警戒区域内に取り残された畜産動物のこと、子供達のこと、記者会見のこと・・・ [日記・雑感]
一昨日だったか、原発の警戒区域内の乳牛の映像を見て、涙が出てしまいました・・・
あばらが浮き出てしまっている乳牛・・・
その横では、飢えですでに死んでしまっている牛が横たわっている・・・
更にその横では、目がうつろで立つこともできず、エサ台(?)に首を載せてただ黙って死を待つ牛・・・
何でこんな事になってしまうのか・・・
その時のニュース映像だったかはっきりしませんが、
「俺たちは牛たちにエサをやって来たけど、でも今まで俺たちが食べさせてもらってきたのはこの牛たちのお陰・・・ だから家蔵同然だ・・・」
目に見えない放射能汚染は、本当に怖い。
津波の被害も、あまりにも惨い映像がテレビを通して飛び込んできて、鳥肌が立ったけど、
放射能汚染も日に日にその被害が拡大している。
こんな状況を、まさか自国内で目にするとは思ってもいなかった・・・
子供達も外で遊ぶことが禁止される。
砂遊びもできない。
避難所で生活している児童に絵を描かせたら、ある家族の子供さんは、大きな画用紙一杯に「黒」の絵の具を塗って、びっくりしたそのお母さんが、「○×ちゃん、これは何を描いたの・・・」って聞いたら、「・・・わからない・・・」って・・・
明らかに、心が病気になっている。
だーれもおもてだって文句を言う子供はいないかも知れないけど、でも、子供達の心は間違いなく長期間 緊張状態に置かれていて異常なほどのストレスで荒んできている・・・
このままだと、子供達の心は、壊れてしまうんではないのか・・・
何でこんな事になってしまう・・・???
もうあれからひと月半も経つのに・・・
今日、内閣が、東電東京本社、東電福島、原発安全・保安委(経産省管轄)の合同の記者会見をようやく初めて行った。
何でもっと早い時期に、情報の一元化を図って、国民にわかりやすい現状説明と収束目処 の説明を行わなかったのか。
このブログでも何度かこのことには触れてきましたが、とにかく対応が遅すぎる。
特に迅速且つ正確な状況把握とその対応策を国民に伝え、収束までのロードマップを示さなければならないのに、ようやく今日の合同(?)会見があったが、今日は今までのメディア馴染み(!)の面々が一同にそろっただけで、それを集約して、わかりやすく伝える ということまでは至らなかった。
しかも、事故発生から今日までの「SPEEDI」データをすべて提示し、今後の計算結果は隠さず提示する・・・と。
過去データは、それなりに意味があるかも知れないけど、そんなこと、今の状態を見たら明らかだ。
これからどう推移していくか それを予測するためのシステムじゃあなかったのか・・・!?
肝心な、データ計測用モニタリングポストが地震で故障した・・・って、よく耳にするが、原発事故の翌日から、アメリカは上空に測定器を搭載した飛行機を飛ばして、放射能の飛散状況を計測していた・・・
予測に必要なデータは、取ろうと思えばすぐ近くにいくらでもあったはずなのに・・・
SPEEDIは、やっぱりスピーディじゃなかった(これも何度か書いた覚えがあります・・・)・・・
何日か前に、来日しているフランスの「アレバ社」のCEOが、福島原発の高濃度汚染水処理について、自社のノウハウを提供・利用する内容の会見の場面を部分的にテレビで見たのですが、私が見たのはほんのわずかの時間だったんだけど、
その中で彼女は、現在の高濃度汚染水の処理について、
- 自社システムを仮設・準備するのに何日間要する
- 現在の高濃度汚染水の状態は、○×(放射性元素)がどのくらい含まれている
- 自社のシステムを使えば、何日間で何ミリシーベルト(きちっと覚えていません・・・)まで下げることができる・・・
なんで、このような明確なロードマップが、いまだに国民に提示されないのか・・・
こう言うのを「危機管理」っていうんだと思うのですが、全くできていないですね・・・相変わらず。
現状はどうなっているのか
いつまでにどうするのか
その為には何が必要なのか
その日その日のデータの数値がどうだった というのを聞かされても、私たちには、「それが良くなっているのか悪くなっているのか」がわからない。
少なくとも私には!
数値データ、特にある程度の期間の変化を客観的に見るためには、その時々の「瞬時データ」をいくら提示されてもわからない。
しかも放射線は、積算値がどれくらいになっているのか が重要。
長期間の変動を見るためには、ひとつは「トレンドグラフ(折れ線グラフ)」と、「積算値の推移」で提示してくれないと、わかるはずがない!!
もうひとつは、拡散状況(海も含めた)を地図に落とし込んだ「マッピング」・・・
例えば血圧・・・
ある人は、今日の血圧の収縮期圧(最高血圧)が170だった・・・
この値だけ見たら、明らかに高血圧・・・
でも、この人の平常時の血圧が、ずっとこのくらいの数値で安定してるのなら、数値は高いけど、無理をしないで降圧剤でコントロールすることができる ということがわかってくる。
それと、警戒区域への一時帰宅を連休明けから予定している・・・って、
被災されている方々には、普通の「カレンダーの曜日のくくり、祝祭日」なんて無い。
なのに、相変わらずカレンダーの時間の流れを基準にした対応の仕方・・・
一日でも早く一度帰宅して、必要な物や片付けや そんな時間が必要なのに、
何で平気で「連休明けから・・・」なんて言えるのかなぁ・・・
お役所が連休になるからかなぁ・・・??
なんだかなぁ・・・
よくわからないけど、なんだかイライラした報道があった、今日一日でした。
私も見ていましたが、悲しくなってきました。しかし時は進んでいるんですよね。
by ソニックマイヅル (2011-04-26 08:40)
ソニックマイヅルさん、おはようございます。
そうですね・・・
時間は止まらない。
良い方向に流れればいいのですが・・・
そう願うのみですね。
by hidechan (2011-04-26 10:13)
本当に腹立たしいです
正直言って今は文句を言いたくはないとは思っています
しかし、本当にひどい!
よくお役人が口にする言葉
『前例』
普通に生活や仕事をしていて、全てが前例のあることではない
いつも突発的に始めての事象がある
それに対していちいち前例が…と言う人間がどこにいるのか!
一般の人が仕事をしている中で何か事が起きた時に
まずは前例も何もなく
その事に対してまずは収集をしようと努力するはず
それも一刻も早く!1秒でも早く!!
新事実…それも都合の良い想定外と言う言葉に対応ができずにいるのは
過去に振り回され、物事を理解しようとしない態勢
そして!
1番最悪なのは全てがバラバラ
しまいには政党同士で足の引っ張り合い
最悪すぎます
子供や動物…いつも被害を受けるのは弱いもの
先日、どうしてもつれていくことのできなかったワンコ
ボランティアの方が迎えに行くと
待っているんですよね…みんなそうです牛だって馬だって猫だって
相手の苦しみを知らない人間がトップにいることができる国だと知りました
by 大将 (2011-04-26 19:46)
全く・・・。日本の対応はなんでこう遅いんですかね・・・。昨日の会見も、全く実りのない会見ですし、もうあきれ返って、またかぁ、という気に最近はなってます。
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/jcast-94108/1.htm
こんな記事も、今更ながら出てきてます。これも遅いと思いますけどね。
by のろ (2011-04-26 21:25)
今晩は。権力に固執するエネルギーを本当に大事なことに
向けて欲しいです。
by mistta (2011-04-26 22:12)
大将さん、おはようございます。
私もできるだけ、もう文句は言わないようにして、良いことだけを聞くようにしよう って思ってはいるのですが、良いことがひとつも聞こえてこない。
「前例」の存在は偉大です(!)
ずっと先輩や上司の背中を見ながら出世階段を一歩ずつ上ってきて、「これはやっぱりおかしいだろう・・・」と、役人になりたての頃はそう思う時期もきっとあったと思う。
でも、それを口にすると、「おまえの言っていることは正しいかも知れないが、前例がないだろ。 前例に従って判断しろ」 ってたしなめられる。
そんなことを繰り返しているうちに、「想定外の突発事項」も「前例」と照らし合わせて考える思考回路になっていくんですね。
誰かがどこかで、「前例」を作らなければならないときは必ずある。
まだ良心のかけらが残っている役人は、横目で周りをキョロキョロしながらきっっと、それを待っている。
先日の第2段 統一地方選で、以前大将さんが行かれた渓流がある自然豊かな炭坑で栄えた街に、元都議員の最年少の市長さんが誕生しましたね。
選挙前、石原都知事も応援に駆けつけて、吠えていた。
どこまで手腕を発揮してくれるかは未知数ですが、でも、「前例」に拘束されることなく、どんどん突き進んでもらいたい。
自ら、新たな「前例」を創り出して欲しい。
人間の身勝手な事故で現場に取り残されてしまった動物たち、本当にやるせない気持ちです。
津波の時に、沖の方に流された廃材にしがみついていて、何日後かに沿岸警備隊に助けられたワンコもいましたね。
救助されたときのそのワンコの表情、目に焼き付いています。
三角の両耳が、もうぺたっと倒れてしまって、恐怖でおびえている。
その時のニュース映像を見て、名乗り出た飼い主と再会したときの喜びの表情も忘れられない。
人間は虚構の世界でしか生きることができないから、大自然の営みには鈍感になってしまっているけど、動物たちはきっと、今回の震災は人間以上に怯え、苦しんでいるんだと思うんです。
今回の震災は、そんなことにも改めて気づかせてくれている と思っています。
最近、新聞や報道番組で、「防災」ではなく、「減災」 という考え方を目にしたり耳にしたりすることが増えてきました。
正直、私は今までこの言葉を知らなかったのですが、「防災」は、大自然の驚異に対して「完全に防ぎ、守ることができる」という発想。
そもそもここに、人間の「おごり」があるんじゃないか・・・と。
自然の脅威に対しては、人の力は本当に小さい。
それを、すべて防げるわけがない。
「減災」という、謙虚な姿勢で自然に対峙していかないとならない って、思うようになっています。
by hidechan (2011-04-27 10:21)
のろさん、おはようございます。
本当に対応が遅いですよね。
どうなっているのか・・・
サンデースクランブル は、大体毎週見ているのですが、たまたま24日は見ることができなかった。(10時から、マンションの総会がありました。)
そうでしたか・・・
佐々氏がそう言われていましたか・・・
この時期に、「空白の時間」を作ってはならない って、だから今の首相はとりあえずそのままで・・・って考えていましたが、冷静に見れば、毎日ドタバタしているけど、でもほとんど前進していない。
「空白」と同じようなものですね。
切れ味鋭いブレーンが付いてくれないのでしょうか・・・
by hidechan (2011-04-27 10:35)
misttaさん、おはようございます。
その通りですね。
こちらも、「エネルギー対策」が間違っている!
by hidechan (2011-04-27 10:36)
goingさん、ご訪問&niceありがとうございます。
by hidechan (2011-04-27 10:37)
義援金は、既に数百億円以上集まっているハズなのに・・・
未だ1円も払われていないなんて、呆れるを通り越して失望します。
by たかれろ (2011-04-27 22:08)
たかれろさん、ありがとうございます。
本当ですね。
仮設住宅もなんだか霞ヶ関で会議ばっかりやって、一向に進んでいない。
もう4月も終わり・・・
残念な政府です。
by hidechan (2011-04-28 11:18)
yangt3さん、ご訪問&niceありがとうございます。
by hidechan (2011-04-28 11:19)
tomuyamu9nさん、はじめまして。
ご訪問&niceありがとうございます。
今後とも、よろしくお願いいたします。
by hidechan (2011-04-29 09:44)
dendenmushiさん、おはようございます。
ご訪問&niceありがとうございます。
by hidechan (2011-04-29 09:44)
mayasophiaさん、はじめまして。
ご訪問&niceありがとうございます。
今後とも、よろしくお願いいたします。
by hidechan (2011-05-01 23:00)
AERA旦那がAmazonで買ってくれました。私は読めないので旦那に読んで貰ってるけど悲惨な現実ですね。全部読むには時間がかかりそうですがかならず全部読みます。
by えみり (2011-05-03 23:01)
えみりさん、しんどいときにありがとうございます。
体調はいかがですか。
あまり無理して読まないようにしてくださいね。
楽しい本ではないから・・・
by hidechan (2011-05-05 18:40)
防災、あるいは減災
今まではコスト優先でしたから
人命はもとよりこういうほかに同じ土地で生きるもの
動物や植物や虫までに迷惑をかけているのですからねぇ
本当におごるなかれですね
by 大将 (2011-05-05 21:21)
大将さん、ありがとうございます。
コストも大切なんですよね・・・
でも、これからはその「使い道」を、どのように判断するか ですね。
地球上に生きているのは、人間だけではない
むしろ、ずっと後になって生活を始めて、あっという間に「幅」を効かせてきた人間は、これを機会に、もっと謙虚に共存すること を考えていくべきです。
by hidechan (2011-05-05 21:50)
e-g-gさん、ご訪問&niceありがとうございます。
by hidechan (2011-05-19 00:26)
はじめまして。突然のコメント。失礼しました。
by シャネル 財布 (2013-06-29 18:25)