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GS1-128 JAN 医療器材・材料バーコード運用セミナー [勉強・研究]

今、ずっとお仕事を手伝ってもらっている悪友から、標記セミナーがあるよ って教えてもらって、早速申込み。

で、一昨日、昨日(5月12・13日)と、勉強してきました。

誘ってくれた悪友は、残念ながら商談があって、今回は会えず。

このセミナーの主催者は、(財)流通システム開発センター (GS1ジャパン) というところで、実はこの流通システム開発センターが、日本国内で運用されている あらゆるバーコードや、通称JANコード (コンビニ、食料品、医療機器、医薬品、家電・・・その他諸々)の「総元締め」なのです

そして、この財団法人が事務所を構えているところが・・・
何というか、運命的な(大げさ?)、私が愛する(?) カナダ大使館内・・・ ビックリです!

学生の頃に留学したくて情報を集めるべく通った、青山のカナダ大使館 の2階 にあります。

バーコード運用セミナー資料
 

 

両日とも、13:30から16:30までみっちり。

初日(12日)は、一般的なバーコードであるJANコード、グローバルスタンダード となっているGTIN(ジーティン と読みます)の作成ルールや貼付の規則、POS運用でどう活用されているか 
そして、新しい「電子タグ」である RFID (Radio Frequency IDentification )の活用事例 等の、なかなか盛りだくさんの内容でした。

で、二日目(14日)は、今回最も勉強したかった
「医療機器・材料バーコード運用セミナー」・・・

実は昨年7月に、やはり悪友のジャストタイミングの連絡で何年ぶりかで参加した 「モダンホスピタルショー」 で、ちょっと驚いたことがあったのです。

それは、オペ用の「鋼製器具」(ピンセットやメス、クーパー等々)に、なんと、せいぜい3ミリ四方(!)くらいの2次元コードらしきものが刻印されていて、それによって機材管理ができるようになっている・・・と・・・!!

最近のオペ室で使用される器具は、チタン等の硬質な材質が使われるようになってきていて、これに、あの小さなバーコードを刻印する技術もさることながら、オペ室のこのような器具がバーコード管理できれば、かなり業務が簡略化されて、オペ自体へより多くの時間を使うことができるようになる・・・

最近の医療機器、特に 高度管理医療機器等、特定保険医療材料 には、メーカーコード、アイテムコード(商品コード)、有効期限/使用期限、ロット番号かシリアル番号 が、国際標準である GS1-128 (ジーエスワン イチニッパ) の付与ルールに従って必ず標記されることになっているそうです

これがあれば、院内での機材管理もかなり細かくできることになり、運用がスムーズになると思われます。

で、医療機器へのバーコード付与管理も大変勉強になったのですが、
実は本当に勉強したかったのが、「医薬品や医療材料」でのバーコード管理運用
 だったのです。

医療機器は実務経験もあり、営業としても長く取り扱ってきていたのである程度 想像が付くのですが、
お薬は今まで取り扱ったことがない。

セミナー終了後、時間を割いていただいて、この点に付いて個別に質問させていただきました。

医薬品、特にきちっと管理が必要な麻薬や向精神薬等の運用について、じっくりと教えていただきました。

結果的に、医薬品・診療材料については、未だ発展途上・・・

例えば薬局では、在庫管理、在庫が少なくなってきている医薬品があれば自動でアラートを出す とか、そのような管理があるといい・・・

現状は・・・
お薬は「箱単位」で発注・入荷するわけです。
で、箱を開封して、薬局内のそれぞれの棚に追加していく・・・

入荷時点の外箱には、ロット、使用期限等の情報はバーコード印字されていますが、じゃあ、箱を開封して、PPTシート(10錠で1シートになっていますね)にしてしまうと、現状は、PPTシートの「一錠 一錠」には、ロットや使用期限等の標記はない・・・

さらに、A薬とB薬を混合して「C薬」として靜注点滴することもある・・・

お薬の運用は極めて複雑で、しかも 麻薬類や向精神薬の管理は極めて慎重に且つ厳重に行う必要がある・・・

この部分、今回 講演をしていただいた担当のかたと名刺の交換をさせていただいて、今後、色々と情報交換をさせていただけるようになりました。
ありがたいことです。


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コメント 12

のろ

むーん。最後の方は難しい話になりましたが、hidechanさんが狙っているビジネス領域がその辺にあるのかなぁと思われました。
情報収集もうまく行くようになったりして、ビジネスの立ち上げもうまく行くようになるといいですね~。
by のろ (2011-05-15 09:41) 

大将

管理と言う意味では
このJANコード、バーコードというのは大したやつですよね
レジに使うだけではもったいないです(笑)
人間の発明品で1番のものは数字だと聞いたことがありますが
その数字を管理と言うものに応用していったと言う点では
ものすごいですよね
そういえば、パソコンにバーコードを作れるフリーソフトが入っているなぁ
元々は商品名を入れてバーコードを作るソフトですが
既存の商品を入れると
その既存の商品のバーコードになると言う事は
やはり法則があるんでしょうね
by 大将 (2011-05-15 22:49) 

たかれろ

新たな道が開けそうですね^^
by たかれろ (2011-05-15 23:23) 

hidechan

のろさん、ありがとうございます。
普段、コンビニでの公共料金の払い込みや、スーパーで普通に使われるようになったバーコード・・・ 二次元のQRコードもすでに一般的になっていますね。

今回はこれを改めて初級から勉強してきました。
なかなか奥が深いです。
そして最近のGS1-128は、情報量がかなり多くなって、いよいよ応用範囲が広まってきているようです。

でも、医薬品や診療材料には、まだまだ課題が多いようです。

今回は担当のかたと名刺の交換をさせていただいたので、ちょっと心強いです。
by hidechan (2011-05-16 00:01) 

hidechan

大将さん、ありがとうございます。
街で普通に目にする「JANコード」は、大体が14桁。
このなかに、メーカー(企業)コード、商品アイテムコードが入っている。
ペットボトル飲料でもタバコでも、必ずどこかの面に印刷されてますね。

JANコードが普及して、次に欲しいデータ・・・は、
賞味期限や製造年月日、ロット番号・・・
これを14桁のJANコードに入れようとしても物理的に無理がある・・・

で、それまで「14桁」と「固定長」だったコードに、上記のようなデータも刻印できるように工夫したものが、国際基準の「GS1-128」になるんです。
ちなみに、後ろに付いている「-128」は、数字+アルファベット+一部の記号 が、128種類使えるよ ということでこう呼ばれているようです。

なので、「GS1-128」は、可変長。
やたら長くずらずらと数字が羅列しています(笑)

コード作成の取り決めはかなり色々な場面を想定して、きめ細かく設定されています。

何しろPCが一番簡単に理解できるのは「数字+アルファベット」・・・
PCにこんなにまで気を遣ってあげるのも、なんだか変な気はしますが、でも、これで効率が上がるのなら、簡単で確実な方法かも知れませんね。
by hidechan (2011-05-16 00:14) 

hidechan

yangt3さん、ご訪問&niceありがとうございます。
最近の医療現場は、なかなか入る機会が少なくなっているのですが、以前に比べれば、だいぶ管理がしやすくなってきている・・・ような気がしています。
by hidechan (2011-05-16 00:16) 

hidechan

たかれろさん、ありがとうございます。
・・・かなり勉強になりました。

by hidechan (2011-05-16 00:17) 

mistta

世の中知らないところで想像以上に進んでいますね。アナログ人間の感想です(笑)。
by mistta (2011-05-17 12:09) 

hidechan

misttaさん、ありがとうございます。
本当ですね・・・
デジタルにすると、あっという間に進化してしまいます・・・
でも、だからこそよけいに、「アナログのよさ」が際だってくるような気がしています。
by hidechan (2011-05-17 17:56) 

e-g-g

医療の機器管理にバーコード、これは驚きましたが、
考えてみれば、あって当然ですね、
他の分野でもきっと広がるのではないでしょうか。
で、実に便利なバーコードやJANコードですが、
パッケージデザイン、書籍の装幀などでは、
まるで天敵に思えることもあります。

もうずっと昔の話ですがカナダ大使館の2階に、
小倉に本社のある企業の東京本部(だったか?)が
入っていました。
広告・デザインのクライアントでしたので、よく出かけました。
by e-g-g (2011-05-17 20:51) 

hidechan

e-g-gさん、ありがとうございます。

医用電子機器には、ちょっと前からメーカー・機種・シリアルナンバー・ロット番号 の「GS1-128」が貼付されているようなのですが、小さな器具にも刻印されているのには驚きました。

手術用器具は、「器材だし」と「オペ後の滅菌確認」で、チェックをします。
で、「器材だし」の数と「術後の滅菌」の数が違うと、例えば術野に残したまま縫合 ということのチェックにもなる・・・

パッケージデザイン等に、JANコードを印刷する想定でのデザイン は、おっしゃるとおり「天敵」かも知れませんね。

何しろ、バーコードの大きさの規格が、ある程度制限されている。
小さすぎても大きすぎても、バーコードリーダが読めない。
さらに、「商品の角」にかかってはいけない とか、まあ細かな制約があること、今回初めて知りました。

カナダ大使館の1階から3階が、「貸事務所」になっていることは今回初めて知りました。

4階の大使館と、地下2階の図書館・留学相談センター には、(今の建物ができる前)、学生の頃に通いました。
何年か前の「カナダフェア」のときは、緑に囲まれた奥の方にある公邸(現 マーラーハウス)も見学させていただきました。
by hidechan (2011-05-19 00:21) 

hidechan

dendenmushiさん、ご訪問&niceありがとうございます。
by hidechan (2011-05-27 14:50) 

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