幼なじみ に、辛く、悲しいことが・・・また起こった。

ここ十年以上、お互い忙しくて直接会ったり　ということはないのだが、幼稚園の頃からの幼なじみの女の子（・・・じゃあないですね！　同い年だから！　オバサン！）がいます。

きっかけは何だったのかは全然覚えていませんが、お袋同士もずっと仲が良くて、
洋裁をしていたからか料理が好きだったからかも、もちろん忘れてしまっています。

幼稚園、小学校・・・までは一緒。
お習字やそろばんに通うのも一緒。
中学は、私が小学校5年の時に、隣町にできた「マンモス団地（当時は全国的にこう呼ばれていました）」に引っ越してしまったので別の学校になってしまいましたが、同じ頃に彼女も浦和に引っ越してしまって、でもそれからもうちに遊びに来たり彼女のうちに行ったり・・・

節目節目ではいつも一緒だった。

そんな景色の後ろ側には、必ず彼女のお袋さんと私のお袋が楽しそうにしている風景があった。

彼女は3人姉妹の末っ子。
上の二人は学校の先生になり、彼女は運動神経はあまりヨロシクはなかったが、
小さい頃から本をよく読んでいて、そろばんに通い始めてからは頭角を現し始めた。
なので、高校を卒業してからは自然な流れで大手銀行に就職、バリバリとその才能を開花させていった。

私の就職が決まって、スーツを買いに行くときにも一緒。

彼女の毎年の仕事始めの時は、銀行窓口の「行員の華（！）」だった彼女は毎年「お振り袖」を
着ていくことになっていたので、行き帰りは私が「運転手（！）」。
3人姉妹でヨーロッパ旅行　となれば、時間が合うときには成田まで車でお出迎え・・・

私も社会人になり大阪に配属になって一人暮らしを始めて2年目・・・
仕事中に腰を痛め、椎間板ヘルニアで1ヶ月ほど入院することになってしまった
（お仕事で出入りしていた病院だった・・・やりづらかった・・・笑）

その時は、方向音痴の彼女が　忙しい中　わざわざ休みを取って
遠路はるばる、大阪の南の方にあるその病院まで見舞いに来てくれた。

私のアパートの部屋のカギを渡して場所を教えて、オレの部屋、自由に使って良いから　って。
私が住んでいたアパートの部屋から、毎日病院まで来てくれた。

もちろん、ぜーんぶ、彼女のお袋さんもオレのお袋も承知の上。
（・・・ということにしておく）

彼女の結婚式の時には、大阪から緊急参戦（！）し、新婦の「昔の友人代表」で一芸を披露し盛り上げた。
その時の彼女のお袋さんの、ちょっと寂しいけど楽しそうな笑顔が忘れられない。

私たちに長男が生まれてまだおむつをしていた頃に、新婚の彼女夫婦が関西に旅行に来たときがあって、
その時には、確か大阪では「花博」真っ最中で、「花博」と神戸にみんなで遊びに行った。

その後彼女夫婦にも二人の子供が生まれてからも、そんな幼なじみ　のまま。
50をすぎた今でも、電話で話すと昔の呼び名でお互いを呼び合う・・・
両方の親も、私たちを昔のままで呼ぶ。

幼なじみって、私たち自身もその親も、いくつになっても幼なじみ　なんだな・・・

今年は夏頃から私自身なんだかせわしない日が続いていて、
でも、私も私の親父も、「・・・yakko のご両親から、今年は暑中見舞いが来てないょなぁ・・・」って話していた。
親父さんもお袋さんも、体調があまり良くない　ということは、少し前に聞いていた。

そんな師走の昨日の夜　
突然、yakko から電話があった。

絞り出すような声で・・・

「・・・夏頃からおじさん（私の親父）にも連絡しないと　って、ずっと思っていたんだけど・・・」
「・・・オレも親父と話していたんだ。　毎年頂く暑中見舞いが今年は来ていないって。・・・オレも、yakko に連絡してみようと思ってそのままになってしまってた・・・」
「・・・・・」
「・・・大丈夫か・・・・」

「・・・電話しなくちゃしなくちゃって一生懸命思ったんだけど、でも　掛けたらどう話して良いか分からなくて・・・」
「・・・だから・・・　でも　これは早く伝えないといけないことだから・・・　今、deto に電話かけた・・・　」

「・・・しっかりしろよ・・・　どうした　?　」

「・・・母が日曜日の夜に亡くなりました・・・」

「・・・そうか・・・　・・・辛いなぁ・・・」
「・・・・・・・ごめんね　こんな電話で・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

どんな状態で、最期はどうだったのか、少しだけ聞いた。
厳しい状態だったようだけど、でもみんな間に合って、自宅でみんなで看取った・・・と。

ついこの間、セントラルのお友達にもご不幸があったばかり。

年末になって、喪中はがき　を、ぽつぽつと頂くようになってきた。

yakko と電話で話すのも本当に久し振りだったが、
久し振りの電話なのにこんな辛い話し　寂しすぎるなぁ・・・

今週末、彼女の実家近くでお通夜と告別式。

私のお袋は今年の夏　十三回忌を迎えたが、
元気だった頃のお袋といつも楽しそうに話している彼女のお袋さんのままの記憶で留めていたい。

日曜、月曜とずっと泣いていたからもう大丈夫　と言いながら
電話の向こうで声を震わせているyakko にも、会うのが辛い。

 

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コメント 12

辛いときに声をかけるのは難しいですが、側に居てあげるだけで十分だと思いますよ。きっとyakkoさんもhidechanさんの色々な言葉を求めているのではないと思いますし。きっと側に居て、色々と昔話するだけで、十分に気持ちは伝わるし、きっと本人にとっても、それが一番嬉しいと思います。本当に長いお付き合いですし、きっと言葉は必要ないと思いますよ。本当はもっと早くhidechanさんに知らせたかったのでしょうが、hidechanさｎだから連絡しづらかったんでしょうね。それだけ、お互いがとても大切な仲だと言うことでしょうね。凄く羨ましい関係ですよね！是非、近くで寄り添い、話をして上げて下さい。そして亡くなられたお母さんの思い出を沢山語って見送って上げて下さいね。ご冥福をお祈りしています。
by 井上酒店 (2011-12-14 15:55) 

何とも････つらいことです。
ただの幼馴染のお母さんではなかった方なんですね。

私も、可愛がってくれた叔父と叔母（ご夫婦）が夏と秋に立て続けに亡くなりました。
とても他人事ではないような気がしています。
ご冥福をお祈りしています。

by ヒロ (2011-12-14 19:29) 

時として言葉がなくとも
あるいは物理的な距離があっても理解しあえる事がある
それが人間の良さ、ではないかと思います
辛い気持ちは言葉にはできないし
いやす言葉も持ち合わせてはいない
でも、心は全ての人がもっています
それも自分の人生の深く関わる大切な人たちに向けての心
それは全ての人が強く持っている
だから理解できます
愛語
by 大将 (2011-12-14 20:44) 

今晩は。死は本当に辛いもの。時間が傷を癒してくれるのを待つしかないのでしょうか？
by mistta (2011-12-14 22:40) 

お互いとてもつらそうな電話になりましたね・・・。
父と祖母を3週間の間に亡くしてしまったことで、こういうのって続いてしまうものなのかなぁと悲しく思えたことを、思い出しました・・・。
とにかく・・・ご冥福をお祈りいたします。
by のろ (2011-12-15 02:10) 

うちも、今年は喪中ハガキが多いです。
今日の時点で１１枚・・・　みなさんそのような年になってきたんですかね。
by たかれろ (2011-12-15 22:27) 

皆さん、たくさんコメントいただき、ありがとうございました。
16日　お通夜、17日　告別式と初七日法要が終わりました。
遺影の写真は、今年の夏に撮った写真だったそうですが、何十年かぶりにお会いしたけど、昔の記憶のままの優しい写真でした。
喪主のご挨拶で、親父さんは立って話すこともできず、三人姉妹の長女が代わってのご挨拶だったのですが、これは辛かったです。
これから　親父さんも心配です・・・

親類縁者でもないのに、お骨上げ、精進落としの席まで着かせていただき、懐かしいお話しをたくさんさせていただいてきました。

向こうに着いたら、また昔のように、うちのお袋と仲良くしてもらえれば・・・と話して、帰ってきました。
by hidechan (2011-12-19 15:45) 

お久しぶりです。
心よりお悔やみ申し上げます。
幼なじみのhidechanさんがそばに居られたことで、彼女がどれだけ心強く感じたか、と思います。
私は、小さい頃引越しが多くて、幼なじみがおりません。
そういう存在がうらやましいです。
by Azumino_Kaku (2011-12-21 22:09) 

Azumino_Kakuさん、お久しぶりです。
ありがとうございます。
私も社会人になってからは、大阪の配属が長く、その後今の横浜に住み着いてしまっていますが、彼女とは何となく連絡のやり取りが続いています。

今回、こんな寂しい状況で彼女ら三姉妹と何十年ぶりかで会うことになったのですが、いくつになっても会えば昔のまま（私を含め皆　それなりの歳ですが！）、昔の話しやら今の息子らの話しやらで、寂しいながらも懐かしい時間を過ごさせていただきました。
by hidechan (2011-12-22 12:43) 

忙しい年末年始、体調に留意してくださいね。
良い年をお迎えください♪
by たかれろ (2011-12-31 12:29) 

ソニックマイヅルさん、ご訪問&niceありがとうございます。
by hidechan (2012-02-09 00:18) 

突然訪問します失礼しました。あなたのブログはとてもすばらしいです、本当に感心しました!
by プラダ 財布 (2013-06-29 02:43)