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「死因不明社会2 なぜAiが必要なのか」 海堂 尊 [本]

ここしばらく、お仕事の準備でどうにもこうにもブログの時間が取れずにいます・・・
(朝から晩まで、ずっとPCの前にはいるのですが・・・)

不定愁訴外来の「グッチー」ドクターと厚労省役人が次々と登場し、ここしばらくずっとはまっている
著者 海堂 尊氏・・・

今度の新刊は、ちょっと違います。

『死因不明社会2 なぜAiが必要なのか』 (ブルーバックス)

「なぜAiが必要なのか」 海堂 尊
今回の新刊(新書版)は、「新進気鋭の医療系小説家」としてではなく、

独立行政法人 放射線医学総合研究所 重粒子医科学センターAi情報推進室室長 海堂 尊 氏

としての、放射線医学の最先端状況をまとめた、「ブルーバックス」(講談社)です。
2011年8月20日 第一版 です。
 
・・・まだ途中なのですが・・・
放射線医学の最先端 を垣間見る、知らなかったこと の連続で、
非常に勉強になります!!
 
・・・本の上に置いたメガネ・・・
ここんところPC相手のお仕事が続いていて、もうすっかり・・・細かい字が見えない!!
本を読むにも、「必然的加齢的焦点近距離性見えない」症候群がひどく、専用メガネが手放せません・・・
急激に見えなくなってきています・・・
 
・・・実は今日(9月5日)は、誕生日・・・ 1960年生まれ・・・
・・・いやいや、お祝いなんて結構ですよ! 気使わないでくださいね・・・!!
気持ちだけで・・・!!!
 
 

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からくり儀右衛門とロボット工学とロボコンと・・・仏教? 森政弘先生 [本]

小学校の頃は、毎月の「小学○年生(小学館)」と、「科学」「学習」(学研)がとても楽しみでした。

本自体の内容はさておき(!)、とにかく付録が楽しみだった・・・

小学○年生の付録は、大体 厚紙で色々な建物や道具を工作する。
「科学」の付録は、今考えてもかなり高度な付録(工作する物よりも、モーターやアリの巣の観察、ポンプや水鉄砲等々)が多かった。

小学○年生は、近くの商店街のちっちゃな本屋さんの親父が、毎月、自転車の後ろのでっかいかごに入れて、丁度学校から帰ってくる頃に配達してくれた。
「科学」と「学習」は、毎月小学校の下校時刻に、体育館でもらってうちに帰った。

そんな小学校低学年の頃、どうしてもこの本が欲しい ってお袋に頼み込んで、隣町(?)の大きな本屋さんまで連れて行ってもらって、初めて買ってもらった本があります。

本を読んだのが先か、テレビで見たのが先か は忘れてしまったのですが、確か毎週何曜日かの夕方、NHKで30分くらいの「ドラマ」仕立て(!)の番組が待ち遠しくて待ち遠しくて・・・

それが、「からくり儀右衛門」 (田中久重 江戸時代~明治時代の発明家。 現 東芝 の創始者) の本です

今でも一番大切にしている本です。

「からくり儀右衛門」
著者 横田弘行
発行所 (株)朝日ソノラマ
ハードカバー 昭和45年1月20日 初版発行 390円。

・・・カビくさいです・・・(笑)

からくり儀右衛門

この本とテレビドラマで、工作(破壊?)に目覚めたんだと、今でも確信しています。

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『被曝治療83日間の記録』 『神戸新聞の100日』 [本]

どちらももう古い単行本(ハードカバー)で、絶版になっているのかも知れません。

何度も読んだ本なのですが、今回もまた、両方とも読み返しました。
特に神戸新聞の本は、私も実際に体験したことでもあって、読み返す度に苦しくなり、涙が溢れます。

『被曝治療83日間の記録 東海村臨界事故 NHK取材班』
岩波書店 2002年10月29日 第一版発行

IMG_0004.jpg
これは、1999年9月30日、東海村にある核燃料加工施設「JCO」 で発生した「臨界事故」により、放射線の中では最もエネルギーの大きい「中性子線」が、作業員の身体を突き抜け、その後の懸命の治療を追ったNHKのドキュメンタリーを本に書き起こされた一冊です。
 
 
中性子線の被曝は、想像を絶する障害を人体におよぼします。
 
皮膚表面はもちろん、造血機能・造血幹細胞が死滅。
その為にあらゆる粘膜がやられる・・・
染色体がバラバラに破壊される・・・ なので、粘膜を始め、新しい細胞が造られなくなる・・・
白血球が破壊され、リンパ球がほとんど無くなってしまう・・・
新しい細胞ができなくなるので、皮膚が死滅し、皮下組織がむき出しになる・・・
 
壮絶な戦いの記録です。
 
この事故は、通常のマニュアルとは別に、「裏マニュアル」が常用され、効率だけを最優先し、危険性に対する意識が薄れていた事による事故。
 
東大病院の主治医は、
「原子力防災の施策の中で、人命軽視がはなはだしい。 現場の人間として、いらだちを感じている。 責任ある立場の方々の猛省を促したい」
と、コメントされている。
 
事故など起こるはずがない・・・
原子力安全神話という虚構のなかで、医療対策はかえりみられることなく、臨界事故が起きた。

国の法律にも、防災基本計画にも、医者の視点、すなわち「命の視点」が決定的に欠けていた。
(以上、本誌より抜粋)
 
今回の福島原発にも、同じようなことが言えるのではないでしょうか・・・
 
高濃度の汚染水により被曝した作業員の方も、同じ場所で前日にはそれほど高い放射線は測定されていなかった。
なので、原発担当員の同行なしに、くるぶしまでの靴を履いてタービン建屋に入った。
ここに、大きなミスがあったのではないか・・・
 
事故が起こるときには殆ど、こんなちょっとした油断、「大丈夫だろう・・・」という勝手な判断に起因するところが大きいと思うのです。
 
そういう意味では、この10年前のJCOの教訓は、十分反映されていなかった・・・
 
そしてもう一冊・・・

 

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文庫本 『孤高のメス』 また ハマリました! [本]

毎週土曜、日曜は、欠かさずセントラル フィットネスクラブに通っています。

で、セントラルのすぐ近くに、キチッとした本屋さん(今風の「量販店」ではなく、多分店長のポリシーであろう、ジャンルごとに充実した品揃え、店員も、本のことを割と理解している人が多い)があるので、帰りによく立ち寄るのです。

スポーツ系の雑誌(ダイビング目当て)→ 車関係の雑誌 → 音楽関係の雑誌 → パソコン関係の雑誌 ・・・と、「いつものコース」でひとまわり・・・
新刊はない・・・
単行本 → 新書 → 文庫 と来たところで、平積みになっている中で、ある本が目に留まる・・・

『孤高のメス 外科医 当麻鉄彦』 (著者 大鐘 稔彦 オオガネ ナルヒコ)

シリーズ物で、全6巻・・・
パラパラッと拾い読み・・・ 久しぶりに途端に触手が動き始めました・・・
著者を見ると
「・・・京大医学部卒 早くから癌の告知問題に取り組む (略)手術の公開など先駆的医療を行う。 現在は淡路島の診療所で僻地医療に従事する・・・」

ちょこっと立ち読みしただけで、特にオペ室の描写が本物・・・
とりあえず「第二巻」まで購入・・・

久しぶりに、はまりました・・・

文庫本 『孤高のメス』

 

 

もっと詳しく・・・!


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何が自分をここまで駆り立てるのか・・・ [本]

11月17日が、義母の命日でした。
3年が経ちました。 あっという間でした。

昨日(金曜日)から、かみさんが大阪に戻っていて、子供らと私の、久しぶりの男だけの生活をしています。
ただ、長男は大学とバイトが忙しくて最近ほとんど会っていない・・・(生活時間帯が全く違ってきた)
次男はいよいよ大学受験に気合いが入ってきて、土日ももちろん無しで、毎朝 高校の自習室か予備校に通い、未だかつて見たことのない程(!)、勉強に集中しています。

義母の命日に近くなると、同時にあのころの私の仕事がもうどうしようもないほど手に負えなくなってきていた状況も思い出してしまい、ここんとこ、酒の量が増えてきてしまっています。

さっき、あれ以来開いたことがなかった、当時のシステム手帳をめくりました・・・
自分の荒れた筆跡、尋常でないスケジュールの書き込み・・・ 殴り書き そして告別式の予定・・・ 
告別式が終わったあと、余韻を感じるまもなく最終の新幹線でひとり横浜にとんぼ返りし、翌朝早朝、群馬の病院まで車を飛ばし・・・ そこでまた、これまでの医療業界での私の営業スタイルを若蔵の技士に全否定され、人生で初めて土下座までして全責任は私にある と謝罪しても受け入れられなかったこと・・・最悪の日々でした・・・

もうなすすべもなく、どん底に突き落とされ、そしてまた、命の恩人である私の主治医に救いの連絡をし・・・

そんなことがあった今頃だからなのか、気持ちがすさんでいるからなのか、若い頃の「熱い自分」を思い出したかったからなのか、今読んでいる『沈まぬ太陽』 どうしても映画を見たくて、今日、息子ら2人が早々に出て行ったあと、私も9時過ぎにうちを出て、横浜のシネコンに、それこそ何十年ぶりかで(!!)映画を見に行ってきました。

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『沈まぬ太陽』 3時間半近くの大作です。
途中、10分間のインターミッション(休憩)が入ります。

長い映画なので、一日3上映。 一本目は10時15分から。

最近は皆、DVDで自宅で映画を見る人が大半なんだろうなぁ・・・と思っていましたが、案の定、客席は2/3程度の入り・・・
しかも、ほとんどが私よりもご高齢の方です。

文庫本は今、3冊目 『御巣鷹山篇』の真ん中あたり。
本当は、全5冊を読んでから・・・とも思っていたのですが、とにかく渡辺謙の主人公を見たかった 

映画については、まだ公開中ですので詳細は控えます。
ただ、特に休憩を挟む前、前半では、自分の頬が乾く暇がありませんでした・・・
まわりでも、鼻をすする音、咽び声、シルエットながらハンカチで目頭を押さえている人・・・

映画を見ながらも、色々と思いました。
・・・この、見に来ている人たちの中にも、当時J○Lの社員だった方がいるのかなぁ・・・
・・・ご遺族の方も、ひょっとしたらいらっしゃるのかなぁ・・・
・・・こんな、「国営航空会社」の内情を暴露するような小説を書いて、訴訟やら弾圧を受ける事はなかったのかなぁ・・・

キャスティング、かなりはまっていました。
主人公 恩地元(渡辺謙)の奥様(鈴木京香) とてもよかった・・・ 高度成長期の当時の奥様は、皆こうだったのかなぁ・・・
インターミッションまでの前半は色々な場面が入り交じりますが、基本的には、主人公 恩地元と同期で、労組で委員長・副委員長として力を合わせ運航の安全と職場環境の改善を要求し共に戦った親友が、主人公のみが僻地左遷人事を受け、その後10年近く中近東からアフリカをたらい回しされ、残る側は、(本人の意思に反して??)会社側の人間に翻り出世街道を進んでいく・・・

色々あって主人公が10年後にようやく東京本社に戻ると、元の労組はずたずたにされていて、結果、あの御巣鷹山の大惨事が起きる・・・ 
この事故後の対応でも、主人公と、今や出世した元同期とで完全に意見が食い違う・・・

ただ、主人公が左遷されたときにはまだ小学生だった長男、一時期は僻地の父親のところで家族4人そろって生活していたが、日本人学校もなく、小学校も高学年になる 左遷人事も予定外に延長延長が続き、結局母親と兄弟2人は帰国するが、編入した小学校で差別を受け屈折してしまう・・・ お父さんを恨む・・・

それが、長男が社会人になり、これほどまでに差別を受けながらも会社を辞めないで社員のためだけを考えてきた親父の背中をずっと見続けてきて、その生きざまが理解できるようになり、安い牛丼やで親父と二人 牛丼をかき込み、親父が、「今日は一人で飲みたい気分だから、これからちょっとぶらっと飲みに行く・・・」というと、「しょうがないなぁ、じゃあ、オレも付き合うか・・・」と・・・

ここはまた、声が出そうなくらい泣けました・・・
私自身、若い頃は「真っ直ぐ」な人間で(今でもそうかもしれません 不器用なのです)、上司だろうが顧客だろうが、納得できないことは、納得できるような説明をもらわない限り嫌々動く ということはできませんでした。

でも、私も社会経験がある程度長くなり、子供ができて、彼らがある程度ものの分別が付くようになった頃、タイミング悪く 私が会社に負け、うつになり、うちに籠もり、親父としての機能を全く発揮できなかった・・・ 私は、会社組織に「負けた親父」を彼らにさらけ出すしかできなかった・・・
・・・だから、この映画のような息子との話は、できないんだろうなぁ・・・と、そのことで涙があふれてしまいました。
この場面は、本筋とは離れてしまうのかもしれませんが、とても印象に残る場面でした・・・

後半は、会社建て直しの場面がほとんどでした。
ここはまだ、読んでいないのですが、ああ、こんな展開になるのか・・・ と。

全5冊読み終えたらまた、記事にするかもしれません。

映画のクライマックスは、これはハッピーエンド なのかどうなのかは、見る方それぞれだと思います。

だた、とても穏やかなエンディングだった・・・と私は感じた ということだけ、お伝えします。

小説は果たしてどんなエンディングなのか・・・
楽しみです。


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山崎豊子 著 「沈まぬ太陽」 [本]

今まさにロードショー公開されている邦画 『沈まぬ太陽』・・・

私は、山崎豊子さんの小説は、「白い巨塔」しか読んだことがありませんでした。

今回『沈まぬ太陽』の主人公役が、渡辺 謙 なのですが、公開初日の舞台挨拶の場面を、本当にたまたまテレビで、渡辺 謙が、男泣きに泣いている場面を見たのです。

その映像がなぜか頭に焼き付き、遅ればせながら、『沈まぬ太陽』を手にすることにしたのです。
文庫本で全5冊。(とりあえず3冊目まで購入しました)
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これは、当時(1961年頃)からのJ○Lの社風、労組 等々の現実を「小説風」に書かれたもので、その後、1985年8月の、あの御巣鷹山に日航123便が墜落した大惨事、その後の社内風土までのノンフィクション(? ではないのですが、事実取材に基づいて書かれています)の社会小説です。

御巣鷹山の惨事、その時の修羅場は、古い本ですが(1998年初版 講談社)ノンフィクションで発刊当時に読んで、ある程度は理解していました。
また、航空機事故に関しては、柳田邦男も当時よく読んでいたので、事故が起こった背景についても、これもある程度は理解できていました。

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で、今回、『沈まぬ太陽」を読み始め、安全管理・職場環境を少しでも改善しようとする主人公が、労組委員長である というだけで悪のレッテルを貼られ、悲惨な僻地左遷人事を受けながらも、屈することなく初心貫徹 という、もう読んでいて苦しい 何でそこまで会社のために、組合員のために自分を犠牲にして、家族を犠牲にしてまでやり抜くのか・・・ 

今ようやく、2冊目を読み終え、カラチ、ナイロビ、テヘラン、ケニア・・・ 当時はJ○L路線も飛んでいないような僻地勤務をたらい回しにさせられ、ようやく2冊目の終わりで、東京本社へ戻ることになった・・・ ここまで読むのに、なんと苦しかったか・・・
もういいよ、何でそこまで・・・ 2冊目の終わりでは、思わず涙が流れてしまいました。

そして今3冊目を読み始めました。
この3冊目が、御巣鷹山の大惨事へと繫がるのです・・・

全5冊・・・ この小説は、本当に読むのにパワーが必要です・・・

果たしてどんな展開であの大惨事に繫がったのか・・・

まだまだ読み切るのには時間がかりそうです。


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久しぶりに、ワクワクする本をAmazonで購入しました。 [本]

先月どっぷりとつかっていた、著者 海堂 尊 氏の文庫本がなかなか出なくて、待ち遠しい日々を送っていました。

そんな矢先、昨日の朝日新聞 日曜版の書評欄に出ていた本を、飛びつくようにAmazonで発注、今日仕事から帰ってきたら、もう来ていました!

私の中では唯一、「神の手」(という言い方が、いいのか悪いのかはよくわからないのですが)である、心臓外科医 須磨久善 ドクターを、「チームバチスタの栄光」の著者である 海堂 尊 氏が、フィクションではなく、ノンフィクションで、このドクターについて書かれた本です。

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パラパラッと中を拾い読みしてみましたが、須磨ドクターのお人柄、バチスタ手術を日本で定着させるまでのご苦労、、そして最近のドクターのご活躍。
ブログ左に、この本の広告を掲載しました。
ぜひ、須磨ドクターがどんな方なのか、バチスタ手術とはどんな手技なのか、バチスタ手術を日本に定着させるまでのご苦労、須磨ドクターの理想である病院の設立・・・ について、読んでいただきたいです。
じっくりと読ませていただきます。
楽しみ楽しみ・・・

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『海堂 尊 ワールド』  ここしばらく、夢中です。 [本]

今月に入ってからいよいよ仕事が激減し、厚木のいつもの場所で朝から待機8時間・・・するも、ボーズの日が増えてきています。

赤帽車(サンバー)の運転席はリクライニングできないので座ったままで待つのはせいぜい3時間が限界・・・ 天気の良い日は、荷室の横のドアを開けて、ひなたぼっこしながらひたすら待つ・・・ でも、ここ数日は関東も雨の日が多く、それもできず非常にきつい・・・ 
実は、不自然な姿勢(狭い運転席に潜り込み、首だけがグニャッと前を向く)での待機時間が増えてきてから、左手がしびれるようになり、でもいつもなら、日曜日のセントラルで泳いでいるときは大丈夫なのに、今週の日曜日、泳いでいる間も左手のしびれが取れず痛い・・・ 指先がジンジンする (山本リンダ?)
そういえば、首も殆ど回らない (借金はないはずなのに・・・!)
私は左大腿神経(左足)の椎間板ヘルニアを経験しているので、「このしびれはまずい・・・」と本能(?)が叫び、月曜日、仕事の後、近くの信頼できる整形を受診。 レントゲンを撮り、写真を見せてもらえば、わかる人はわかる・・・ 頸椎5番6番の間がちょいと狭い・・・ 

診断 「頸椎椎間板ヘルニア(!)」 ガッ ビーン!!!!
ドクター曰く、「でも、これなら大丈夫だよ。 とりあえず安静に、痛み止め2週間分とビタミンB12、鎮痛薬配合の湿布出しておくから。 今は、スイミングでもバタやブレストはダメね。(背骨と首をそるから)  クロールも、肩回して痛いようならダメ。 筋トレ? 勿論ダメ。 1週間後にもう一度見せて。 そしたら、首引っ張るから(!)」 ・・・(涙)

今回は、これを書きたかったわけではなく、待機時間が長くなって、結構勉強時間が取れるようになったんです。
で、先月まで、ある分野で自分のスキルがどの程度なのか を知りたくて、そのテキストを買ってずっと読んでいて、先月末、立て続けに資格試験3本 受けたのです。 
「これは見事に玉砕!」と、シュンタロウで帰宅したのですが、なんと、3本とも、「これは最低限持ってないとまずいでしょ」と思われる資格は取れてしまいました・・・ラッキー!!

で、今回の本題は、上記のように待機時間がとても多くなったため、寝るか、おにぎり食べるか、本読むか・・・ しかなく、鞄に本を必ず入れて出発するようになったのです。

立て続けに読んでいる本があります。
私のこのブログの左の広告にも出しましたが、「著者 海堂 尊」の、「田口・白鳥シリーズ」!! これは、スピード感があり、思わず吹き出してしまうようなところもあり、でもテーマは結構本格的 という、久しぶりに飽きさせないシリーズですよ。

映画やテレビドラマにもなりました、「チーム・バチスタの栄光」 聞いたことありませんか?
最近では、「ジェネラル・ルージュの凱旋」

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この著者は、現役の 独立行政法人 放医研(放射線医学総合研究所)の医長。 
ちなみにこの施設は千葉にあり、日本国内に3箇所(だったと思います・・・)の重粒子線治療施設のうちのひとつです。
(私も前職で何度か訪問したことがあります)

このシリーズは、厚労省の役人 白鳥(ロジカル・モンスター)と、メイン舞台である 東城大学医学部付属病院 不定愁訴外来(通称 愚痴外来)の田口医師(グッチー)の、何とも言えない、無さそうでありそうな迷コンビ(!)を中心にして、それぞれが本格的なテーマを中心にしたミステリーものです。

http://tkj.jp/kaidou/

まず、大学病院の細かな描写が 「そ そ その通りだよ!!」と思わずうならせる。
オペ室、ICU、病棟・・・の細部の雰囲気、空気感 「そ そ その通りだよ!!」と思わずうならせる。
医学的な背景、用語・・・「そ そ その通りだよ!!」と思わずうならせる。
そして、大学病院内の縦割り組織、権力図、大学病院を頂点とした「城下町」(大学病院のサテライト病院や研修病院、医療業者等々)・・・ 「そ そ その通りだよ!!」と思わずうならせる。

ちょっとくどい部分も有りはしますが、でも、それを補うだけの十分なスピード感、ブラックユーモア、正確性。 
これは はまりますヨ。

それぞれが実は、重いテーマを持ってます。

『チーム・バチスタの栄光』は、オペ室という「密室」での医療過誤(?)を解明する・・・
『ナイチンゲールの沈黙』は、難治性の小児科医療を中心に・・・
『ジェネラルルージュの凱旋』は、よく話題にされる、特定機能病院にとって「非採算部門」である「救急医療」を問題に掲げ・・・
『螺鈿迷宮』は、息を引き取った瞬間、「患者」ではなくなってしまう「終末期医療」を・・・

まだまだ続くんですね・・・
(まだ、文庫になっていないので買えないのですが・・・)
『イノセント・ゲリラの祝祭』(厚労省 医療事故調査委員会・・・)
『ジーン・ワルツ』(婦人科医療、不妊治療・・・)
等々・・・

オペ室でオペが始まった後はどんな雰囲気なのか・・・
ナースの忘年会はどんな雰囲気なのか・・・
救命センターの毎日 は、どんな雰囲気なのか・・・

・・・まさに、私が仕事で体験してきた音、におい、明るさ暗さ・・・ が満載です。

最近の医療もののドラマはくさくて笑っちゃうよ と大きな口を叩いた私が、なぜこのシリーズにどっぷりとつかっちゃったか・・・というと、「バチスタ」というキーワードに惹かれて初めてこの人の本を読んで、「むむっ これは本物だぁ !」と引きずり込まれてしまったからです。

バチスタ手術 という手技は、私がまだ大阪で仕事をしていた当時、国立循環器病センターと大阪医大、近大医学部を担当していた頃に国内で始まった心臓手術の手法でした。
当時は、まさか自分が担当させていただいていた大学病院にこのドクターがアメリカから帰国、戻られて、国内では初のバチスタ手術をされている ということは全く知りませんでした。

バチスタ手術の「バチスタ」とは、世界で初めてこの手技を確立した、ブラジルのドクターのお名前です。

心筋が伸びてしまい、心臓の「ポンプ」としての役割が果たせなくなってしまう「拡張型心筋症」 伸びてしまったなら、心筋の一部を切り取って心臓を小さくし、ポンプ機能を回復させる これが、バチスタ手術 です。

ちょっと古い本ですが(2001年10月 KTC中央出版)、この手術を、日本で初めて行った 須磨ドクター です。

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最近、「ゴットハンド」と呼ばれるドクターが多いです。
確かに、日本人は器用だから、難しい手技を習得し、国内で精力的に実績を上げていらっしゃるドクターが多いです。
とても良いことだと思います。
でも、あくまでも私の中では、「ゴットハンド」といえば、この、須磨ドクター です。
特に深い理由はないのですが・・・

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乱読。 読書してますか? [本]

じつは、いつも訪問させていただいている「たかれろ」さんの最新のブログに、「鹿肉」の話題が掲載されて、そのコメントを読ませていただいて思い出したことがあり、ちょっと本棚をあさりました。

前職で北海道 北陸 名古屋 九州 長野・・・と、殆ど毎日飛び回っていたのですが、(日付がないので定かではないのですが)確か、2004年の1月か2月頃、私は1便で小松に出張で、早朝、羽田の出発ロビーで時間を潰していたとき、なにやら冬支度重装備の面々が、私が座っているベンチのすぐ近くに三々五々集まりだしたのです。 
なんだか、みんな楽しげなんですね・・・

報道カメラを担いだ人も何人か混じっていたので、何かの取材かな・・・と思っていたら、ふと、私が座っているすぐ後ろに、「むむっ? これはもしや・・・」と振り返ったら、やっぱり、私が愛して病まない(!) 椎名誠氏ではないですか!!!!!

でも、周りの人は気づいていない・・・ 

私がキャンプを始めるようになったのも椎名誠を読み始めたから・・・ 
私がカヌーをやるようになったのも、椎名誠や、野田知佑を読むようになったから・・・ 
私が自然に接するようになったのは、この人達のお陰だったのです。

もう、我慢できずに思わず話しかけてしまいました。(本当に背中合わせ! 身体をねじって話しかけてしまいました!)

「ずいぶんスタッフが多いですね。 また、どこかへ取材ですか」
「うん、今日は北海道に、野生の鹿が増えすぎている という状況を見に行くんですよ」
「・・・鹿が増えて、地元のかたが困っているんですか」
「そうなんだね、間引きをしなければならないらしいんだね」
「・・・(けっこう色々なお話しをさせていただく)・・・」

「・・・ 実は、椎名さんの大ファンなんです。 これに、サインいただけますか」(と、システム手帳とボールペンをお渡しする)
「オッケーオッケー これからお仕事でどこかへ?」
「今日は、私は小松まで」

すごく自然で、思っていたとおり、とても人なつっこいかたで、改めて熱烈なファンになってしまいました。
その時頂いたサインです。

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ちゃんと「ホネ」も書いていただいて・・・ もうこの日の出張は、仕事になりませんでした(!)・・・

そんなこともあって、改めて私の部屋の本棚をちょっとだけご覧頂いちゃいます。 

まずは、なんと言っても「椎名誠・野田知佑」コーナー(!)です。 この本棚の1/3を占めているかな。 ちなみに、(本が入りきらないので)どの本棚も前後2列で入れているので、見た目の倍 列んでいます。

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上の写真の左に写っているのは、カヌーのパドル(!)です。

その次に多いのは、これは仕事がらみもあるのですが、「宇宙からの帰還」(立花隆 著)を大学に入った頃に読んで以来、立花隆氏と柳田邦男氏のノンフィクション・ドキュメンタリーを今でもよく読んでいます。

特に「脳死」に関しては、私自身が、国立循環器病センターや、大学病院のICU、救命センターで仕事をしていた時期もあり、しかも、その脳死判定に使われる脳波計・脳幹反応誘発電位測定装置のメーカーの人間でもあったので、知識をつける必要もありました。

また、お袋が末期癌で闘病しているときは、癌に関する本も結構読みました。

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・・・と思いきや、松本清張の推理ものも昔から大ファンで、合わせて横溝正史、森村誠一、東野圭吾、島田荘司、綾辻行人、逢坂剛 ハードボイルドも好きで、と思いきや、遠藤周作、宮本輝、五木寛之、渡辺淳一、ヘミングウェイ、・・・結局乱読・・・ですね。
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文庫本を買って読むようになったのは中学の頃からで、(以前のブログにも書かせていただいた親友の影響ですね)その頃読み始めたのが畑正憲(ムツゴロウ)で、これがきっかけで、高校卒業の頃、北海道の浜中・霧多布・嶮暮帰島(ケンボッキトウ)に、ムツゴロウ王国を訪ね、一人旅もしました。 
夜行寝台に乗り、青森で青函連絡船に乗り換え、網走・紋別のオホーツクで「流氷」を見て、屈斜路湖で「白鳥」を見て、釧路湿原で「丹頂」をみて、「冬の三白」を満喫したことも良い思い出です。

最近、あまり熱中できるような本に出会っていないのですが、今週末にロードショー公開される、「天使と悪魔」(ダン・ブラウン著)は、「ダビンチ・コード」よりもおもしろかったですね。

それと、海堂 尊氏の、「チーム・バチスタの栄光」「ジェネラルルージュの凱旋」「ナイチンゲールの沈黙」は、久々にあっという間に読める、なかなかテンポの良い小説でしたよ。
ちなみに心臓手術の特殊施術である「バチスタ手術」の第一人者である、心臓外科医 須磨久善氏は、私の中では唯一の「ゴットハンド」です。 (最近、やたらにこの「ゴットハンド」という言葉が見聞きされますが、私はあまり感心しません。)

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読書の日。 [本]

今朝は7時半頃に起き、息子らが通学にでたあとに、ゆっくりと新聞を読ませてもらいました。

それから、前々から読みたいと思って買って積んであった本を読み始めました。

ちょっとテーマが重いのですが、敢えて本題を書かせていただきます。

ひとつは、「死刑基準」(加茂隆康 著 幻冬舎) もう一冊は「虚夢」(薬丸 岳 著 講談社)

「死刑基準」は、現役弁護士が、まもなく始まる裁判員制度を前に、「冤罪」をテーマに法廷内での検察側、弁護側のやりとりをドキュメンタリータッチで著したフィクション、もう一つの「虚夢」は、通り魔殺人事件の加害者が、犯行当時 統合失調症による心神喪失 と診断され「心神喪失者等医療観察法」により不起訴 数年の観察入院を経て、退院、 人知れず世の中に出てきてからの被害者家族の心理変化を追ったフィクション です。

一気に読んでしまうほど、中身の濃い本でした。 読んだ感想は、ここでは敢えて書かせていただきません。

最近新聞の記事でよく見るようになりましたが、法廷内での被告、その弁護士、対する検察側、被害者の尋問、証人尋問等、難しい専門用語やその立場、流れ、判断基準等、フィクションではありますが、よくわかる内容になっていると思います。

本当に無作為に専任される裁判員、果たして正しい判断ができるのか もっと勉強を重ねる必要があることを痛感した次第です。


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