Webビジネス・デジタルマーケティング実践の時 到来・・・が、自分の中で自己矛盾。 [日記・雑感]
昨年、標記関連の色々な展示会やセミナーにできるだけ出席して、勉強してきた。
分からないなりにも「デジタルマーケティング、Webビジネスの時が来た」という記事も何度も書いてきた。
概念は・・・漠然とだが、理解できたと思っていた。
これまでずっと続けてきた、言うなれば「アナログビジネス(?!)」は効率が悪い・・・
だから、これからはWebビジネス、デジタルマーケティングを進めるべきだ・・・
先週、悪友と、彼の会社のパートナー(ここがまさに、デジタルマーケティング最前線の会社)と
ミーティングを重ねた。
それは、これまであまり一般的ではなかった工業機器を、「Webビジネス」をフルに活用して拡販する という
新たなプロジェクトの作戦会議だった。
パートナー企業のFさんとは、これまでにも何度かお会いしているのだが、
彼はデジタルマーケティングを活用したビジネス展開をし成功している
私の身近では唯一「Webビジネスの成功者」なのだ。
彼の話は、本当に刺激的だ。
悪友の業界とも、私の業界(医療業界)とも今まで関連がなかったから、だから余計に、
彼の疑問点はとても新鮮で、ダイレクトに弱点をついてくる。
こういう視点は とても大切で、勉強になる。
思考も、至って簡単明瞭。 ムダなことはしない、聞かない。
熱いところはとても熱い。
今まで私が実践してきた営業スタイルは、そもそもターゲットが「医療業界」という かなり閉鎖的な業界で、その中の構造は、大ざっぱに言えば 典型的なピラミッドスタイル。
最高学府である某国立大学医学部 数校を頂点にして、私大学医学部が全国に連なり、各県では、そこの国立大学をピークに、またそれぞれのピラミッドが構築される。
大学医学部各医局からは、若手医師が「修行と研鑽」のため、傘下の「関連出先病院」へ綿々と派遣され、大体が数年で医局に戻る。
だからまず、ピラミッドのピークを深耕し、自社のファンにする これが大学担当者の大きな役割のひとつ。
加えて、医局からの出入り(出向や派遣動向)情報を常に把握して、各病院担当者との連絡を取る。
大学医学部では、ドクターの卵たちが日夜 実験や実習を続けている。
勿論ドクターも、論文データ収集等で、毎週必ず動物実験を繰り返す。
私たちが、「基礎系」と呼ぶ この実習生たちを、自社のファンにする (実験用機器等も取り扱っている)
そうすると、ドクターになったときに、やっぱり「・・・使い慣れたあのメーカーの・・・」という流れ を創るために
動物実験等のお手伝いもさせていただく。
こんな、とても「地味」で「地道な」営業を続けてきた。
で、新しい機器のPRや拡販キャンペーンの時には、タイミングや拡販機器にあった「ターゲット」を定め、そこに対する効果的なアプローチを策定して、小刻みにエリアを定めながらアタックリストを作成し、営業全員で「ローラー」をかけるのが常套手段だった。
その事前準備では、パンフを作って営業の度に配って歩く ような、まあ、ごく普通の拡販スタイル を実践してきた。
キャンペーンが始まったら、2週間程度ごとに情報を集計し、軌道修正をかけながら継続する・・・
いずれにしても、普段から頻繁に出入りしていて、ある程度施設状況の把握はできている のが、大前提。
・・・が、今回の「工業機器」のキャンペーンは、まずターゲットがよく分からない
・・・というか、
ターゲットを定めずにWebでキャンペーン展開をし、ニッチな「キーワード」を探り当てて、それを活用して販売展開に結びつける・・・
という。
- 「SEO対策」
- 「効果的な広告掲載」
- 「ランディングページからの誘導」
で、まず商品ニーズと導入後の効果を周知させ、購買意欲を刺激する・・・
「ある程度探りをつけて掘ってみて、金脈(ニッチなキーワード)に当たれば、それを活用して拡販する・・・」
彼の話を聞きながら、セミナー等で見聞きしてきたことが目の前で実際に展開され始めていること
を実感する。
自分のなかでも、かなり熱くなってきているのを感じる。
しかし・・・
Webビジネスパートナーに協力依頼する企業は、これで「拡販計画」が立てられるのかなぁ・・・
「この商品を、いついつまでにこのターゲットに対して、何百台売上達成します」
「費用はこれだけかかります。 が、費用対効果はこれだけ見込めるので、初期投資はペイできると考えます。
「デモ機を各営業に持たせる必要があるので、拡販用機材の用意をお願いします」
・・・というような企画・提案を作成し、稟議を廻して、短期決戦の場合は一気にスタート・・・
こういう営業スタイルしか、やってこなかった。
デジタルマーケティングで、仮に「金脈」が見つからなかったら・・・(そんなことは無いのかなぁ・・・?)
依頼した企業の費用負担はどうなるのだろうか?
なんだか、自分の中でまだ消化し切れていないビジネス手法・・・
初の「Webビジネス」 彼の手腕をじっくり見てみたい。
病院の世界ではデジタル化はとても必要だと痛感します
ただ、機械に頼りすぎず
技術者にはなってほしくないですけれども
実は大将のお仕事もまんざら病院と関係無くはないんですが
裏側にはとてもドロドロとしたアナログの世界
出入り業者の人間は毒多をすすきのに連れて行くこと
そして喜んでもらう事が仕事とうそぶくやつもいれば
俗にいう大型連休…正月やお盆やGWなんかでも
どういうわけかその連休に入る前には病院で目を落とす人が増える
連休に入った途端にピタッと止まる
それが今のこの現在でも普通にある事なんですよねぇ
だからこそ公正なデジタルな世界は必要ではないかと思いますね
確かに毒多も人の子、人間ですからね
そして、恐ろしいのは慣れですね
仕事に慣れ、接待されることに慣れ、人の死に慣れてしまう
恐ろしい世界だと思います
by 大将 (2012-03-09 20:00)
hidechanさんのやってきた地道な人脈作りはとても大切なことであると思われます。ただ、手間は非常にかかりますよね・・・。それにもし効率化に結びつけるなら、色んな情報を何とかまとめて、共通項を見つけて作業時間を減らすとか・・・。
でも、お医者さんなどプライドが高い人は、まとめられるのを嫌いそうな気もするなぁ。(^_^;)。自分はオンリーワンでいたいというタイプが多かったりしませんか?
で・・・話題のWEBマーケティング・・・。記事を読む限り、工業製品と言いつつ、一般の嗜好品とあまり変わらない売り方のような気もしますね。ある程度市場調査はするんでしょうけど、自分の思うよいものをまずは作り、WEBを使って露出度を高めて、隙間を狙うと・・・。
最後のところは、以前はテレビや雑誌にばんばんと広告を打ってお金をかけていたところを、WEBというメディアを使って広告費を下げて言っているようにも感じられます。
hidechanさんの場合は、オーダーメイドの仕立屋さんというような雰囲気も感じられるので、このWEBマーケティングがしっくりくるかは微妙な気がするような、しないような・・・。
by のろ (2012-03-10 00:10)
大将さん、ありがとうございます。
これまで大将さんとのブログのお付き合い、本当に感謝しています。
大将さんのお仕事については、自分の中では、「・・・こんなお仕事なのかなぁ・・・」と自分なりに記事を読ませていただきながら想像しています。
「人」と、かなり深い信頼関係が必要なお仕事なんだろうな・・・
そう言う意味では、毒多とのお付き合いが基本の私のスタンスとも共通する部分があるんじゃないかな・・・と。
>裏側にはとてもドロドロとしたアナログの世界
>出入り業者の人間は毒多をすすきのに連れて行くこと
>そして喜んでもらう事が仕事とうそぶくやつ
病院に出入りするお仕事、特に医局に出入りするようになると、自ずとドロドロした部分は避けて通れない・・・
ドロドロを嫌う毒多もいらっしゃります。
でも、毒多も人間・・・ ドロドロは嫌うけど、業務(=患者さんを診る)を円滑に進めるためには、嫌でもそんな付き合い方を水面下でせざるを得ない立場も、よく分かります。
私がずっとお世話になっているドクターは、大学の医局の時からこういう営業スタイルのセールスは嫌う。
だから、私も 今でも信頼し、言いたいことを言わせていただき、ドクターも、本気になって相談を持ちかけてくれる。
デジタルだから公正なのか・・・という点は、私にはまだ分かりません。
実は今回のデジタルマーケティングのターゲットは、医療機関はむしろ圧倒的に少ない(と思われる)・・・
正直なところ、私もまだあまり深く関わったことのない業種がメインターゲットになるのだろうな・・・と。
なので、今までとはスタイルを変えていかないと、受け入れられない可能性もある。
業種は違えど、この、今風の拡販スタイルが、果たしてどの程度効果を上げるのか・・・ 実体ある泥臭い営業スタイル を越える何かがあるのか・・・
楽しみです。
by hidechan (2012-03-10 00:49)
のろさん、ありがとうございます。
私が身につけた営業スタイルは、のろさんご指摘の通り、手間と時間がとてもかかって、なかなか広い人脈づくりに展開することが難しい・・・
これがひとつ、解決したい部分でもあります。
効率化・・・
今回のプロジェクトは、実は事前の市場調査 ニーズを探る という部分から、一気にWebを利用する ということになるようです。
だから、パートナー企業曰く、「・・・金脈(=効果的なキーワード)を探るために、SEOやリスティング広告のレスを見ながらPDCAを廻して、「金脈」を探り当てる・・・
「金脈」がある程度絞り込めれば、そこに絞って攻勢をかける
という、昨年セミナー等で見聞きしてきた「にわか知識」が具体的に目の前で展開されることになる。
>hidechanさんの場合は、オーダーメイドの仕立屋さんというような
>雰囲気も感じられるので、このWEBマーケティングがしっくりくるかは
>微妙な気がするような、しないような・・・。
・・・図星です(笑)
いずれは、このような営業スタイルも必須になるときが近い ということは理解しているつもりですが、じゃあ、この営業スタイルを皆が皆始めちゃったら、それこそ、「誰でも同じ様なことを言い、同じ様な動きをする」のだから、誰が営業しても同じ・・・
そんな状態になったら、かえって「昔ながらの営業スタイル」が重宝されるときがきっと来る と信じて(!)、今はとりあえず「郷にいれば郷に従う」で、経験しておくことは大切 だと自分に言い聞かせ、動いてみるつもりです。
by hidechan (2012-03-10 01:09)
これからの営業は、今もそうですが、気合いと安さだけでは勝負になりません。私も今後のhidechanさんの記事に注目します。
by mistta (2012-03-11 22:50)
misttaさん、おはようございます。
今の営業は・・・ 本当に難しそうです。
私は、難しそうになる少し前に、営業の現場を離れてしまったので、実際のところどう変わってきているのか よく分かりません。
でも、「デジタル○×」を旨く利用すると、かなり効率が上がる というのは、セミナー等で必ず耳にします。
分からないなりにも、せっかく身近になってきているので利用しない手はないですね。
でも、全面的に「これ」に頼ることは、まだ時期尚早と思っています。
途中の状況は、できるだけ記事にさせていただきます。
misttaさんのご参考になれば幸いです・・・(!!)
by hidechan (2012-03-12 09:15)
Excelente articulo Ego, me agrada mucho la perspectiva en que ves la seducción…
by ray ban sunglasses outlet (2013-06-29 06:19)