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頸椎椎間板ヘルニア は、ギリギリでセーフ!! [健康]

左手のしびれ で、先々週整形を受診したことはお伝えしました。

今週月曜で、2週間が経ち、鎮痛剤と湿布をしても症状が治まらず、再度整形を受診。
ドクターに、「・・・しびれも取れず、痛みも変わらないです・・・」と申告。

「そうか・・・ だめか・・・ レントゲンだと、骨以外の状態はわからないから、MR撮ってから治療方針決めよう」
・・・と、MR撮影に紹介されたのが、「なんと」 やっぱりうちの近くの、評判の「○×脳神経外科」・・・

「注」
MRIじゃないのか」とのコメントを頂きました。
まさにご指摘の通りで、正式には、「Magnetic Resonance Imaging System」(磁気共鳴画像システム)を略して 「MRI」と呼びます。
しかし、ご指摘されて改めてキチッと回答ができないのですが、なぜか「業界人」は、通常これを「MR」と呼んでいました。
 

ここは実は、4年前うちの近くに開業するときに、前職で積極果敢にアプローチしたドクターでした・・・

結果的に、「ある仕様」が争点になり、何度かデモもしたのですがドクターの要求を満たすことができず、MR本体と同メーカーのPACS医用画像ファイリングシステム 「パックス」と読みます)が導入されたのでした。

紹介状を受付に出して待っていると、呼ばれました。
診察室に入ったとたん、ドクターも笑顔、私も笑顔・・・
「hidechanさん、久しぶりだね! 最近どう? 売れてる? あの時はしょうがなかったよね・・・」
「・・・○×先生、実は2年前に□△は辞めて、今は自営をしています・・・」
「えっ! そうだったの! □△は、調子はどうなの?」
「・・・あちこちで苦戦を強いられているようです・・・」
「・・・そっか~ でも、早めに辞めて良かったよね!」
「・・・・・・・・・・」

・・・という、ドクターと何とも穏やかなやりとりではじまり、
じゃあ、せっかく来てくれたから、去年入れた、3.0でバッチリ撮ってあげるよ

「○×先生、私、自慢じゃないのですが自分のMR撮るのは初めてなんです。 CTは何度かあるのですが。 だから、自費で良いので、画像データをデュープ(複写の様なもの)してください。」

そっか、じゃ、CDに焼いてプレゼントするよ!
「・・・ありがとうございます。(ウレシィ!)」

 (ちょっと専門的になりますが)MRは強力な磁場を発生させるトンネルのようなもので、その中に身体が入ると、体内の水素原子が強力な磁場によって微弱な信号を発するのです。 
それを受像素子がとらえ、コンピュータ画像として表示する検査装置です。

○×先生のところには、1.5テスラと3.0テスラのMRが設置されています

クリニックで、これだけの装置(他にもCTもあります)をフル活用しているところはあまりないと思います。 
何しろ、1台 数億円で、おまけに、付随設備が大変です。

高磁場MRは、超伝導コイル磁石を使うため、コイル冷却用の液体ヘリウムを使います。 
まずこの設備が大変です。
また、「高磁場」を発生するため、検査室外に磁場が漏れないように、「磁気シールド」で検査室全体を覆います
当然ながら、電源設備も大がかりになります。


ドクターがおっしゃってくれた「3.0・・・」 というのは、実は「3.0テスラ」という磁場の単位で(「テスラ」については、興味のある方はお調べください)、現時点で最強の磁場を発生する検査装置で、最強の磁場を発するので、「短時間で」「非常にきれいな」検査画像が得られるのです。

CTやレントゲンのように、「放射線」を当てることはないので、基本的には被験者が受ける被爆のようなものはありません
[追記] (・・・ですが、高磁場の中に一定時間 入ることが、本当に生体に悪い影響がないのか については、少なくとも私が現役時には、それを裏付ける明確なデータはありませんでした・・・)

現役時、学会発表等でよく聞いたのですが、MRの検査室内に、金属のトレーやワゴン、はさみ等があると、撮影開始と同時に、それらがガントリーに向けてズバッと一瞬で「飛んでいく!!」 強力な磁場で、吸い付けられちゃうんですね。
それだけ強烈な磁場を発生する検査機器です。 
(なので、車のキー等はもちろん、キャッシュカード等も持ち込み厳禁、時計も壊れちゃいます。 ラメ入りの化粧もダメ、刺青もダメ と聞きました・・・)

いつもは、MRのコンソール室で見ている側だったので、患者さんの状態は知るよしもなかったのですが、今回初めてMRを体験し、かなりストレスフルな検査 であることを身を以て知りました。

まず、私の場合は頸椎だったで、頭から首、肩を「強烈」に固定します。(撮影中に動くと、鮮明画像が得られない) 
しかも、検査中の「騒音」が非常に激しいので、耳栓用のスポンジを両耳に挟みます。
さらに、MR本体のガントリ(トンネル)にベッドが移動しながら撮影をするので、特に閉所恐怖症ではない私でも、かなりストレスフルでした。 
目をつぶらざるを得ませんでした。 本当に狭い空間です。
検査時間は、今回は30分程度・・・ 背中びっしょり汗でした・・・

今回体験した最新鋭のMRは、以下の写真の装置です。(PHILIPS Achieva 3.0T Quasar Dual)

ar_3tmri_main_en.jpg
ちょうど、上図のような「頭部固定具」(実は、磁場を調整し、鮮明な画像を得るためのコイルになっている・・・)に頭をはめられ、すきまに「騒音対策」用のスポンジを詰められます。

検査中は、非常に激しい定期的な騒音(耳のすぐ近くでバケツを叩いているような音・・・ガン! ガン! ガン! ガン!・・・)という、音(この音は、磁場コイル電流をオン・オフさせるときの機械音です) 
これは、いままでは「第三者的に」 うるさいんだろうな・・・ と、軽めに考えていましたが、これはひどいです。 
しかも、頭・首・肩までがっちり固定されているので、まいりました・・・


MRの画像、ご覧になったことはありますか・・・

せっかく、今回 ドクターがCDでデータの一部を焼いてくださったので、私の画像の一部をご覧頂きます。
ターミネーターのようですか・・・
(個人情報に関するところは修正してあります・・・)
mr01.jpg

上図が、撮影結果の一部です。
左側の画像が、ちょうど正中(身体の中心)での断面、右が、(左の画像で赤丸をつけたあたりの)頸椎5番目近辺での横断面(画像は、「下」(足先)から上向きに見た画像です。
左の画像は、4ミリスライス画像、右の画像は、3ミリスライス画像です。

ひだりの正中画像では、「若干、頸椎4番目、5番目の間の椎間板が狭く、多少、脊髄に飛び出しているようにも見えるのですが、それと同じ部位の右の画像を見ると、「椎間板」の突出ではなく、左側の骨間が狭くなっていることがよくわかります。

なので、診療方針が決まりました
・まず、一週間、ちょっと強い薬だが、「ステロイド」を一日3回服用で様子を見る。
・このステロイドは、胃に負担をかけるので、保護材として「ガズター」を一緒に服用する。

結果はあまり万歳はできないなりにも、治療方針が決まり、何とかなりそうなので、一安心です・・・ 


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きゅんぱち

>CDに焼いてプレゼント…

いいなぁ〜(^ー^)
きゅんぱちも hidechan さんの紹介でそちらの脳ドック受けたいですぅ〜♪
エヘヘへ(^ー^)/

MRIですよね、いまはMRっていうんですかぁ〜、なるほど。
それにしてもナマナマしい撮影レポですなぁ(笑)。
きゅんぱちも脳ドックで写真撮ってもらったことありますよ。
あれって、閉所恐怖症の人には拷問にも似た体験になるんでしょうなぁ、きっと。
ホンッと、まつげやおでこの数センチ先にもう円筒状の壁がせまってるんですから、びっくらこいてついつい頭が動いちゃう(苦笑)。
なので、撮影に影響しないくらいの寝不足状態で挑むと、円筒状の壁がせまってくる間はうまいこと「黄泉の国」に行ってきちゃえばいいかなと思ってるんですけどね(笑)。
そう、うまくは行かないでしょうがね(大苦笑)。

何は無くとも、何はともあれ、何としてでも、大事に至らないよう、
十分ご自愛のほど。
by きゅんぱち (2009-07-03 05:14) 

ソニックマイヅル

すごいっすね。
検査も大変なんですね。
徐々に回復される事を願っております。^^;
by ソニックマイヅル (2009-07-03 08:19) 

のろ

色々とご苦労さまでした。
前に腰を撮したのは、MRIだったかCTだったか忘れましたが、結構鮮明な画像だったことが印象に残っています。
あの時も、ゴンゴンと音がして、結構うるさかったのを覚えています。
治療薬で、ステロイドを使用する物なんですね。ステロイドって、名前は聞きますが、どんな物なのかよく分かっていませんが(^_^;)。
by のろ (2009-07-03 09:04) 

hidechan

きゅんぱちさん、ありがとうございます。
今回のブログに、きゅんぱちさんにご指摘いただいた点、赤で追記しました。
ありがとうございました。

そうでしたか・・・ 脳ドックをされたことがあるのですね・・・
私も今回初めて体験しましたが、本当に、閉所恐怖症の人には、まさに「拷問」ですね・・・
私自身、ガントリにベットが移動し、「ガンガン音!!」が始まると、心拍が上がってしまいました。 「呼吸を楽にしよう」と考えれば考えるほど余計に、呼吸が速くなってしまいました・・・ 

今回のドクター、実は、過激なまでに「患者医療」にのめり込んでいる、とてもいい先生なのです。
いわゆる「ナース泣かせ」「スタッフ泣かせ」って云うのでしょうか・・・

とにかく、「ビル内のメンテナンスで電源が停電になる」日を除いて、他は毎日診療されているのです。
今回患者としてこのクリニックに行って、とにかく患者が多いことにもビックリ。

精神科のドクター、今回の脳外のドクター、整形のドクター・・・
本当に私は、良いドクターに巡り会えて、良かったです・・・

必要であればいつでも、このドクターご紹介します。 
by hidechan (2009-07-03 23:04) 

hidechan

ソニックマイヅルさん、ありがとうございます。
ちょっと大がかりな検査を受けることになってしまいました。

結果は、想像していたような最悪な状態ではないようで、安心しました。
by hidechan (2009-07-03 23:07) 

hidechan

のろさん、ありがとうございます。
・・・そうでしたか。 うるさかったのなら、間違いなくMRです。 特に腰の撮影ならば、そうだと思います。

ステロイド・・・
私も実は、「ステロイド」といえば「塗り薬」との認識しか無くて、ドクターに聞いてしまいました・・・

今回処方されたステロイドは、「プレドニン」 
ステロイドの効用は、
①抗炎症効果
②免疫抑制効果
が主になるそうですが、とても強い薬であるが故に、副作用も大きく、特に②によって、細菌等に対する免疫力が低下し、感染症になりやすくなってしまうそうです。
また、薬効が強いが故に、急に投薬をやめてしまうと、ショック状態になることもあるそうです。
by hidechan (2009-07-03 23:30) 

mistta

医療機器は難しいですね。
お大事に。
by mistta (2009-07-04 16:36) 

hidechan

misttaさん、ありがとうございます。
・・・確かに難しい機械ですね・・・
本来なら、医療機器のお世話にならずに生活できることがベストなのですが・・・
by hidechan (2009-07-04 21:56) 

hidechan

tubomiさん、ご訪問&nice ありがとうございます。
・・・医療業界が長かったお陰で、良い先生に恵まれています。
相変わらず、「伸び伸びキュッ キュッ」 ができないです・・・(涙)
by hidechan (2009-07-04 22:00) 

たかれろ

貴重な写真ですね^^
by たかれろ (2009-07-05 23:15) 

hidechan

たかれろさ、ありがとうございます。
・・・なかなか普通では撮ってもらえない写真(!)なので、あえてほんの一部だけUPさせていただきました。
「ほんの一部だけ・・・」というのは、実は、MRでもCTでも、一回の検査で、撮影条件を色々と変えながら、数百枚の断層写真を撮っているのです。
いわゆる「レントゲンフィルム」に焼くのは、そのうちのほんの数枚(多くても数十枚)を、フィルムを9分割にして焼き込むのです。
で、実際の「画像診断」では、画像サーバに保存されたそれらの写真を、「ぱらぱら漫画」の様に連続して流しながら(これを「ページング」と呼ぶのですが)、断層画像を「立体的なイメージ」として診断しているんです。 
by hidechan (2009-07-06 15:11) 

大将

正直いってよくわからないのですが
それでもMRIって今まで以上になんとなく仕組みがわかるような
まぁ、結果は万歳でなくとも治療方針が決まり…
と言う事はまた一歩前進ですね
心配事が減れば仕事に対する集中力も増えるでしょうね
頑張りましょう! 
by 大将 (2009-07-07 00:16) 

hidechan

大将さん、ありがとうございます。
薬を強いのに変えてもらったお陰で、薬が効いている間は、殆どしびれも痛みも感じなくなっています。
今週金曜日、また再診予定です。
調子出てきましたよ・・・ な~んちゃって!!

by hidechan (2009-07-07 20:32) 

井上酒店

凄い画像ですね。でも、思ったより症状が悪くなくて良かったですね。でも、これからは、病気ともお付き合いしていかないといけませんね。一瞬で治るって事はないと思いますが、くれぐれもご自愛下さいね。
by 井上酒店 (2009-07-09 22:49) 

hidechan

井上酒店さん、ありがとうございます。
はい、なかなか普通だと(元気だと!)撮ってもらえない「記念写真」なので、あえてご覧頂くことにしました。
・・・そうなんですね、年を重ねてくると、いやでも色々なところにガタが来ますね。
でもきっと、私はもうずっとセントラルに通ってきているので、この程度 で済んだのかな・・・と思っています。
やっぱり、日頃から無理のない「筋力アップ」と「ストレッチ」は、必要不可欠なんだろうな と、改めて思い知らされました。
by hidechan (2009-07-10 23:04) 

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