【今まで経験した仕事のこと】-2- [健康]
ひとつ前の記事の続きです。
「どこのメーカーともつなげる力がある」と書きましたが、大前提があって、DICOM(「ダイコム」と読みます。 Digital Imaging and Communication in Medicine の略称です)という規格があって、各社がこの規格に従って製品を作っていれば、基本的にはつながりますよ と言うことになります。
DTM(デスクトップミュージック)の規格のMIDIと同様です。 ただ、MIDIもそうですが、ヤマハとかローランドとかは、MIDIに合わせながら、各社が拡張規格を作っているので、そこが、MIDI同様に問題が発生するんです。
また、電子カルテや医事課との接続の規格も別にあり、これらを総合的にクリアできないと、ひとつのネットワークには作り上げられない と言うことになります。
また、胸のレントゲンの一番大きなサイズをデジタル化したときの容量がどのくらいになるか ご存じですか・・・ 標準で、大体7~9MB程度の、とても大きい画像容量になります。 乳ガン検診に使うマンモグラフィという撮影機で撮った写真容量は更に大きく(細かな乳腺をきれいに撮らなければならないため)30~40MBにもなります。
CTやMRIの断層写真は、1枚1枚の画像容量は1MBにも満たないのですが、断層写真は多いときには数千枚を一気に撮りますので、やはり大きい容量になります。
なので、医用画像をデジタル化して院内に配信するときには、ネットワークインフラにも細心の注意を払う必要があります。 私が辞めた会社には、この部分の若者のエキスパートも多数いました。
解りやすく大体どのような分野のお仕事かは分かりました。すごく高度なお仕事ですね。でも全ての病院が電子カルテで繋がればそれは素晴らしい医療が出来るような気がします。
by ゲン (2008-02-02 00:24)
そうですね。 アメリカとかヨーロッパは、病院間のネットワークが進んでいて、転院してもすぐにそれまでのデータがわかるようになっているし、とにかく国が広いから、医療過疎地域も多く、遠隔医療が発達しているんですね。日本は、病院間で患者さんの取り合いみたいな事が起きるし、そういう意味ではまだまだ医療後進国だと思います。
こんな難しい話をしたのは久しぶりです。 また頭がぶっ壊れたかな・・・ 冗談です!!
by hidechan (2008-02-02 00:51)